慕って染まる短編集【WT】 (ページ22)

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Merry X'mas!!_wt ページ22

今日はクリスマスの日。「リア充の日」なんて言われるこの日、私は友人と過ごす。…まぁ、友人と言っても、

「A〜!!」
『あ、なかむ、』
「俺らも居るからな。」
『はいはいシャークん含め全員見えてますよ〜。』

全員男なんですけどね。ハハ。たまたま、本当に偶然スーパーで友人の彼らに会って、レストランで料理人として働いている私のご飯を食べたいとぶるーくが言い始めたのが最初だ。別に夜なら予定は空いていたし、彼らとは仲が良かったから断る理由もなくて。二つ返事で了承した。

『じゃあ鶏肉使ってローストチキンでも作りますかぁ。』
「やったー！おにく！！」
『はい着席。』

ぶるーくを落ち着かせ、皆でゲームをしてもらった。キッチンでうんうんと唸っていると、隣から影が二つ。

「俺らも手伝っていい？」
『え、きりやんは分かるけど…きんときも？』
「俺も自炊してますぅ。」

そう言って不貞腐れるきんときを宥め、私は二人にスープの役割を任せた。その間に私は鶏肉の下味を付ける。ふと、冷蔵庫を振り返ると飲み物を取りに来ていたらしいスマイルと目が合った。

『あ、スマイル。醤油取ってくれる？』
「ん？あぁ、これ？」
『そう、ありがとう。』

醤油を受け取ろうとすると、それがひょいとの避けられる。なんだ、と思って彼の顔を見ると視線をずらされた。

「いや、その…お前が了承したとは言え、クリスマスに男六人で押しかけてすまんかった。」

私はその言葉に目を丸くした。スマイルと言うのは一番無頓着に見えて実は気にしいなのだ。それにクスクスと笑いながら彼の肩を叩いた。

『安心しなって。ぼっちよりマシだし。』
「…ならいいけど。」

彼はそう言ってゲーム勢に加わって行った。その後もきんときときりやんの協力の元料理を作り終えた。

『はい、全員座れ〜。』
「Aママじゃん。」
『私は六つ子の母親になった覚えは無い。』

近くに座ったシャークんにそう答えて席に着いた。いただきます！という元気な声の後、卓上から消えていくご飯たち。…もう少し作ればよかったな、なんて。

「A！このチキンめっちゃ美味しい！」
「ん〜、それな〜！」
「美味い。」
「A本当に料理上手だよね。」
「…ん、美味しい。」
「俺ときんときが作ったスープも飲めよ??」

…まぁ、楽しいから全部どうでもいっか！

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皆様、メリークリスマス！作者ですか？作者は今日も元気に猫と二人でクリスマスを過ごします😊