溺れて染まる短編集【WT】 (ページ18)

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◎彼服_kn ページ18

(彼服シリーズ)

「え、なに、して、？」
『…あっはは〜…これは、なんというか…うん…。』

目の前で呆然としているきんときと、気まずい顔をする他ない私。元はと言えば、私が全て悪いんだけど。

少しの好奇心と興味で、彼のジャージを着てみただけだった。こんなにも袖や丈の長さの差って出るのか…なんて一人で感心していたら後ろから「A…？」と、声が聞こえて。すぐさま後ろを振り向けば驚きながらも頬を赤らめているきんときと目が合って。脳内処理が終わるのにたっぷりと30秒はかかった。気付いてからはもう恥ずかしさが限界を突破して。

『とっ、りあえず着替えてくるｯ、?!』
「いやいや、そのまますんなりはいどーぞ、って通すわけなくない？」

部屋から出ようとすれば、ゆるりと腕を掴まれて道を阻まれた。いつもは爽やかで優しいと感じる彼の笑顔が、今の私にとっては悪魔の笑みにしか見えなくて。

『お願いしますきんとき様…恥ずかしさで頭おかしくなる…。』

「あはは、すごい顔赤いもんね。でも俺だって、彼女が可愛すぎて今頭ショートしそうなんだけど？」

『そんなニコニコしながら言われても説得力ないっ！』

「取り敢えずこっち来て、ほらいい子だから。」

拒否する私を優しく包み込むように抱きとめるきんとき。今の私は林檎並に顔が赤いに違いない。それを見られたくなくて彼の胸元に顔を埋めた。

「ちょ、っと、何可愛いことしてんの〜…。」

『顔熱い、見ないでほしい。』

「…それは無理なお話かなぁ。」

え、と思う前に彼の手がスルスルと私の頬に伸びてきて所謂"顎クイ"というのをされて。ひゅ、吐息が漏れて彼の顔が近付いてきた。あ、これは、

「……なーんてね。」

『っ、な、な?!』

「キス待ち顔可愛い。」

『っ〜〜！きんときのバカぁ！！！』

「いてて、ごめん、ごめんって！」

キスされるかと思って目を瞑れば、クスクスと笑い声が聞こえてきて。目を開けたら開けたできんときのしたり顔。すぐに彼を突き放して自室に駆け込んだ。…本当に、なれないことはするもんじゃない。

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凄い更新遅くてすんません…今日色々あって…今、作者は占ツクをwebからログインして使ってるんですけどアプリ入れようとしたらパスワードわからんくて詰んで、Twi'tterアプリ入れたら入れたで設定わかんなくて詰んでました(((

あ、Twit.terのサイト上に載せたので良かったらどうぞ。曲パロ詳細とか小ネタ書いてます(たぶん)