◎扮装_nkm ページ40
(リクエスト!!)
『…あー、ここら辺解れちゃったなぁ。』
鏡を見ながらそう呟く。実を言うと、私にはちょっとした趣味がある。それが______
『今日はメイクのノリが悪い…うぅ……。』
鏡に映るゲームキャラ。そう、コスプレである。たまにイベントとか出るくらいで、そんな周りの人ほど力を入れている訳では無い。でも服やメイクは全部自分でやっている。ふむ、今回の服は結構クオリティ良いのでは? なんて。ただ一つだけ言うとすれば、彼氏にコスプレが趣味であると言ったことがないのだ。
別に彼がコスプレに偏見があるとは思ってない。なんなら好きそうまである。でもなんとなく言うのは恥ずかしくて…ここまでズルズルと引きずってきてしまった。まぁいつか言うことにはなるだろうけど。
『ここのスカートはもうちょい短くした方がいいかな…。』
「何を短くするって?」
『あびゃっ!??』
後ろからひょっこりと現れた彼に思わず変な声が出る。え、あれ、ドアの鍵閉めてなかった…!?
「ふーん、可愛いじゃん。」
『あ、え、ありがとう…?』
「でもこれ以上スカート短くするって言うなら許さないけど?」
『ミ゜、』
鏡に映る彼の目がじとりと重たい色になった。そのままなかむの手が腰に回されて抱き寄せられる。危険信号が頭の中で鳴り響いた。
『ゃ、あの、』
「別にコスプレはしてもいいよ。好きなだけして? ミニスカでもタンクトップでも何でも着てよ。ただ____
本当にそれが着られるなら、ね?」
『えっ、』
私が言葉を発するか発さないかくらいのタイミングで私は自室から連れ出された。そのまま向かうは寝室で。…この先が読めた自分が怖い。
『うぅ…ごめんなさいぃ…。』
「別に謝って欲しいわけじゃなかったんだけどなぁ。んま、俺の気持ちがわかってくれたんならいいよ。」
そう言って紅い花が咲き誇る私の足や腕を撫でながら笑うなかむは、私にとっては悪魔でしか無かった。
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コスプレバレシリーズ始めます。
今回はウ〇娘のコスプレをイメージしてます。ほんと、ただのイメージですが。
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作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2022年2月13日 22時