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◎遊園地_shk ページ29

(リクエスト!!)

たまたま彼氏と休みがあってデートをすることにした。…のだけれど。彼はたまに予想外の行動を起こすのだ。

『はー、今日も楽しかったね! あそこの遊園地ってめっちゃ広いんだね。』
「確かにな。てかお前はしゃぎすぎだからな?」
『いいじゃん別に〜。久しぶりだったんだもん!』
「へーへ。」

彼は適当な返事をしながら私の半歩前を歩く。その背中を追いかけていると、彼が急に立ち止まった。あれ、まだ駅に着いてないのに。

『シャークん? どうしたの?』
「…明日休みだろ。」
『まぁそうだけど…。』
「ん。」

彼にひょい、と渡されたのはホテルのチケットだった。突然のプレゼントに思わず呆然とする。私が目を瞬かせていると、彼の不満そうな声が聞こえてきた。

「…なんだよ。貰ってくんねぇの?」
『い、や、ちょっとビックリしちゃって、』
「前に泊まり行きたいって言ってただろ。ここのホテル。」
『覚えててくれたの!?』
「まぁな。ほら、行かねぇの?」

私の目の前でヒラヒラとチケットを振るシャークん。慌ててそのチケットを手に取ると彼は満足そうに笑った。

「じゃ行くか。」
『…なんか珍しすぎて怖いんだけど。』
「はぁ? 失礼すぎんだろ。」
『だってシャークんプレゼントとかお祝い事とかあんまり気に書けないタイプじゃん。』

なんかあるの? なんて聞くと、彼はカーッと頬を染めて顔を背けた。これは何かあるな…?

『ねー、なんで? なんでいきなりこんなことしたの〜?』
「るさいな、別にいいだろなんでも!」
『やだやだ! 教えてよ〜!!』

私が駄々をこねると、彼は渋々といった様子で教えてくれた。

「いやまぁ、最近忙しそうだったから俺がなんかしてあげたら、喜ぶと思って…。」
『え、』
「それに俺、Aの笑ってる顔が一番、その…好きだし。」

シャークんは目を逸らしながらもハッキリとそう言ってくれた。私から告白したから、彼が私のどこが好きか知らなかった。まさかこんな所で知れるなんて。

『…ふふ、えへへ、ありがとう。』
「あぁもう、早く行くぞ。」
『はーい!』

彼の手を取ってホテルに向かった。シャークん、プレゼントありがとう!!
______________________

甘め、デート…????

◎愛贈呈_sm→←◇



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作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2022年2月13日 22時

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