◎大問題_br ページ23
(リクエスト!!)
"「ぶるーく〜。ミュートは？」"
「あっはは…やっ、ちゃっ、たぁ〜…。」
こんな事になってしまったのは十分程前_______
「ねー、皆とはぐれた！ 今どこ!?」
"「ぶるーく、早くこっち来てくんね。」"
配信真っ只中。いつもみたいにゲームをしていると、机に置いてあったスマホの画面が光っているのが見えた。特に何も考えずに手を取ると、まさかまさかの彼女の名前が表示されていて。メッセージだけだったけど、内容から分かる。
(めっちゃ酔ってるね？？)
誤字脱字半端じゃないし、顔文字大量生産されてるし…。ここまで酔ってるの見たことないんだけど…。大丈夫かな、と不安を募らせていると電話がかかってきた。慌てて出るとAの声が聞こえる。
"『ぶるーくぅ？』"
「はいはーい！ A？ どうしたの？」
"『えへ、今からぶるーくの家行きたいなぁ…って。だめ？』"
電話口からとろんとした甘い声が聞こえてきて思わず口が緩んでしまう。可愛いなぁもう…。
「いいよ〜。おいで？ あ、今どこいるの？ お迎えいる？」
"『んー…大丈夫だよぉ。ぶるーくは待っててねぇ。』"
「はぁい。気を付けてきてね〜。」
そう言って電話を切る。くるりとパソコンに向き合ってから、あれ？ と思った。
(ミュート、した記憶が無いなぁ…???)
冷や汗をダラダラと流しながら通話に戻ると、案の定向こう側は賑わっていた。うわぁ…。
"「やぁやぁやぁぶるーくサン?? やっちゃったねぇ？ やっちゃってるねぇ〜??」"
「んわー、きりやん煩い！ 確かに僕のミスだけどさぁ〜…!!」
"「はいはい。で、説明は？」"
「えぇ〜？ 説明とかじゃなくて惚気になりそうだけど大丈夫そ？」
僕がそう言うと通話の向こう側は大ブーイングだ。別にいいでしょ、彼女自慢くらいさせてよ！
______________________
ちょっと短いですが…一応これにて配信中に彼女バレシリーズ終了です。リクエストありがとうございました🙌
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1094人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モチモチな餅。
| 作成日時：2022年2月13日 22時
