◎大喧嘩後、家出_br ページ27
(リクエスト!!)(喧嘩内容は皆様のご想像にお任せします)
「はぁ…もういいや、好きにしてよ。」
『っ、あ、ごめ、』
「もういいってば。僕の目の前に来ないで。」
やらかした。ぶるーくを、怒らせてしまった。売り言葉に買い言葉。付き合って始めてって言うくらい大きな喧嘩をしてしまった。どうしようの五文字が頭の中をグルグルと駆け巡る。私は震える手で玄関のドアを開けた。
((私、どこに行ったらいいんだろう、))
フラフラと外に出て頭を抱え込む。とにかく彼の目の前から居なくならなきゃ、という一心で外を飛び出したのはいいもののどうすればいいかなんて分からない。とにかくどこかへ行かなきゃ、という気持ちを持って足を進めた。
『…あ。』
私が足を止めたのは、近くの漫喫だった。…ここに少しの間いようかな。まだ今の時間はお昼頃。とにかく一人でゆっくりして頭を休めないと、と思った。
中に入って特に何をするまでもなく、ボーッと壁を見つめた。…今、ぶるーくは何してるのかな。私を探してる? いや、さすがに無いか。そんなことを考えていると、時間はどんどん進んでいった。それはもう、外が真っ暗になるくらい。
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『……あれ、』
どうやら軽い眠りについてしまったらしい。ハッと目を覚ますと夜遅い時間になっていた。最低限の荷物を持って漫喫を出た。どこへ行こうか悩んだもののやっぱり私が帰れる場所は一つしかないのだ。
『ふぅ。』
数時間前飛び出した家玄関の前で一息ついてドアノブを捻る。が、扉が開く前に私の重心は後ろへ傾いた。
『っあ、?』
「…みつけた…!!」
何事かと思って振り返れば、ぶるーくが私のことを抱きしめて肩に顔を埋めていた。
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作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2022年2月13日 22時