先輩！ (ページ9)

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関「本当に来たんだなお前。」

私の横でそう呟く先輩。

当たり前じゃないですか、だって

「関田先輩のこと大好きですもん･･･」

関「しってる、笑笑」

たった１年会えない期間があっただけなのに横に立っている関田先輩は少し大人びていて、高校の時よりもかっこいいと感じてしまう。

今「なに？誠大の彼女？」

後ろから関田先輩より背の高い人がでてきた。大学の友達かな？

関「ちげえ、コイツが後輩のA」

今「あぁ。いっつも言ってる？」

関「ちょ、言わなくていいからっ、」

少し恥ずかしそうに止める関田先輩、いつも言ってるってなにを言ってるんですか･･･？！
変なことでなければいいけど。

今「よく誠大から話は聞いてるよ
俺は今村貴彦。みんなからはヒコってよばれてるから、よろしくね？」

「へ、あっはい！よろしくお願いします、ヒコ先輩･･･？」

今「なにこの子、可愛い。」

関「うっせ、どっかいけ。」

「先輩、口悪いですよー？」

今「だよね！誠大俺に厳しいからAちゃんからいってやって？」

関「あー２人共煩いわ、」

そういってた関田先輩だが、満更でもなさそうだった。

新しく入ってくれる子を祝おう！みたいなあるあるのノリできた居酒屋。

程よくお酒が回ってきた頃だろうか。
周りに少し怖めな先輩がやってきて「飲んでるー？」と。

「あ、私はまだ未成年なんで･･･笑笑」

そうやんわり返したのが間違いで、「いいじゃん、飲めよ？」そう飲みかけであろうグラスを近づけてくる。

迫りくる恐怖にいつのまにか涙目になっていてそれをみかねた関田先輩と、ヒコ先輩が庇ってくれる。

今「先輩ー、そんぐらいにしときましょ？」

優しくにこっと止めに入ってくれるヒコ先輩とその一方で

関「･･･いくら先輩でも限度分かれよ、」

タメだし、ガンまで飛ばしちゃってる関田先輩。

「関田先輩？そんな言い方しなくても･･･」

関「煩い黙って？」

「･･･は、はい」

今思えばここで止めることができたのであればあんなことにはならなかったのかもしれない。

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