先輩！ (ページ15)

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［元気？］

携帯を見ると一件の通知がきていた。

送り主を見ると「マサ」と書いてあった。

［マサ先輩！お久しぶりです！私は元気ですよ、マサ先輩は元気ですか？］

柳［そっかよかった。俺も元気］

［それよりマサ先輩からLINEなんて珍しいですね］

柳［うん、もう大学生だよね、よかったらご飯のお誘いしたいんだけど。］

［え！行きたい！いつですか？］

柳［いつでもいいよ。空いてる日教えて？］

なんてやり取りをしてたのが数日前で
ついに今日はお食事の日。

いつもよりほんの少しだけお洒落をする。

言われた場所にはもう先輩の姿が。

昔より少し伸びた身長、だけどすぐに先輩だってわかった。

あの頃と変わらない前髪を触る癖。今も変わってないんですね笑笑

「すいません、待ちましたよね、」

柳「いや、今来たところ。」

「そうなんですね･･･」

柳「うん、」

高校のときのように会話は弾まない。

なんだか少し距離を感じるような。そこから距離があるままお店に向かう。

柳「あの、そのさ。可愛くてすっごいびっくりした･･･、」

急に喋り出した言葉がそれとは。

先輩の顔を見ると赤く染まっていて
赤面で言われたらこちらまで恥ずかしくなる。

「先輩、辞めてください。恥ずかしいです」

柳「んふ、ちょっとは大人になったね」

なんだ普通に嬉しい。

「ほんとですか？嬉しいです」

柳「ちょっとだけだけどね」

揶揄いながらいう。

「あ、最後の一言余計！いらないです！」

柳「んー？嘘だよ。嘘」

「先輩･･･いじわる度増しました？」

やられっぱなしも性に合わないので
少し言い返してみる。

すると先輩は眉を寄せる。

柳「煩い、」

少しずつ話しているうちに昔の感じが戻ってきて。心地よいテンポで会話がすすむ。

柳「ん、そうだ。Aは彼氏できた？」

「いえ、できてません、先輩は？」

柳「ずっとどこかの誰かさんのこと思ってるからかして、できてない。」

「･･･」

柳「ごめん、ごめん、ちょっといじわるした。でもまだ好きだよ？」

微笑みながらも真剣にそう言ってくれる。
不意にそんなこと言われたらさすがにドキッとしてしまう。

「あ、ありがとうございます･･･？」

柳「あー、もうほんと俺の彼女になってよ。」

急にあーと声を上げたかと思えばそんなことを。いやまあ嬉しいんですけどね？

「考えておきますね」

柳「あー覚えてる？」

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