半妖の俺が審神者!? 弐

39話 神の誓い ページ5

ー 三日月side ー

ヒスイから紫苑を助けて、と言われた。

紫苑を妖にしたくないと。

話をしていた狐は少年の姿のまま、頭を下げる。


・・・


神は願う者がいなければ、神にはなれない


目の前にいる狐の妖は自身の命を引き換えにしてでも助けてほしいと神に覚悟を示した


ならば、願いを受け止めた神もそれに応えねばならぬ


・・・


石切丸たちに目を向ければ、全員が頷く。

｢あいわかった。俺たち三条が紫苑を助けよう。

･･･俺たちは紫苑より格下の神だ。お主たちの願った結果にはならんかもしれん。

それでも、紫苑のために、紫苑の身を案じるお主たちのために全力を尽くして助けることを誓おう｣

人の子の姿である２匹の狐に笑顔が宿った。

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