半妖の俺が審神者!? 弐

52話 お待ちかねの夕餉 ページ18

ー 三日月side ー

一期に紫苑は強いのかと言われて思わず答えてしまったが、言わなかった方が良かったかもしれないな。

ああいうのは実際に見た方が良い。

燭「待たせたね！彼の分を持ってきたよ」

話しているうちに準備が終わったようだな

三「ありがとうな。では、俺は紫苑の元に戻るぞ」

燭台切から彼の分の夕餉を預かり立ち上がる。

一「....わかりました」

一期はよく気づくからな。俺が紫苑の元に行きたくて逸る気持ちを抑えていることに気がついたのだろう。

三「ではな」

少し早足になりながら紫苑のいる離れに向かって歩く。

紫苑のいる部屋の前に立ち、声をかける。

三「紫苑、入るぞ」

返事を待たずに部屋に入れば、紫苑が振り返る。

『すまない、三日月。ヒスイ、カグラ、飯だぞ』

俺の手にある夕餉に気づき、部屋を駆け回っていたヒスイとカグラを呼び寄せた。

三「ここに置くぞ」

『あぁ、ありがとう』

紫苑は礼を言い、ゆったりと夕餉の膳の前に座り"いただきます"と呟いて食べ始めた。

19→←51話 疑問だった

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す