隠せ!6 ページ2
side赤
身体を揺すられてクソ重い瞼を開ける。
無駄に雰囲気のある間接照明の光さえ眩しい。
黄「おはよーさん」
やけに優しい口調でほほ笑みかけてくるその顔は、仮面をつけているようだ。
黄「大毅、おはようは?」
赤「おはよぉございますぅ」
黄「甘ったるい声出して、笑」
赤「もともとやもん」
俺は情事後、甘ったるいじゃべり方になるらしいけど、朝起きても甘ったるいなんて初めてや。
言葉の語尾、小文字になりすぎやな、笑
黄「でさぁ大毅、」
赤「んぅ?」
かわい子ぶって首をかしげてみる。
あ、あざと過ぎた?
でも淳太こーゆーの好きそうやもんな、なんて考えていたらペチンと頭を叩かれた。
赤「ふぇっ!?」
黄「ふぇっ!?とちゃうわ!」
だんだん仮面が剥がれて鬼のような形相になっていく。
え、怖い怖い怖い怖い怖いって!!!
赤「どーしたんでございましょうか…」
黄「大毅さぁ、昨日どこ隠れとった?」
赤「淳太のクローゼット?」
それに何か問題でもあるのだろうか。
普通家でかくれんぼするときってクローゼット行くやん?
黄「そんときさぁ、ズボンとか穿いとったん?」
赤「あ、」
確かどう頑張っても入らなかったので脱いだような記憶がないこともない。
黄「大毅ぃぃぃぃ!!!!!!!!」
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作者名:桃乃助 x他1人 | 作成日時:2018年7月30日 6時