５．君がイッタ ページ5
それから２週間くらい経った頃。
家に知らない人が来た。
「ごめんください。○○の家はこちらで間違いないでしょうか。」
お兄ちゃんの名前を聞いて、お母さんの顔が引きつる。
「○○は、清にある病院で亡くなりました。死因は、分かりません。」
「･･･っそんな！」
「では。」
お兄さんは出て行ってしまった。
「ねぇ、ナクナッタってどういう意味？ ねぇ、お兄ちゃんもうすぐ帰ってくる？」
お母さんは私の言葉を聞いて、さらに顔を歪めた。」
「お兄ちゃんはねぇ、もう、帰ってこれない場所に行っちゃったの。」
「ねぇ、そこどこ？」
「どこだろうねぇ。」
お母さんは泣きながら曖昧な答えしかくれなかった。
そんな時、ガラガラと音がした。
「おーい、○○死んだんだってなぁ！ ほら、貧乏家族に産まれるとこうなるんだぁ！ お前もいつか死ぬんじゃね？」
笑いながら叔父さんが入ってきた。
「･･･！？」
「お国のためにならない汚れはいらないんだよぉ！」
そういう叔父さんはどこか2か月前の私に似ていた。
「出 て い け ぇ ！」
ありったけの声を振り絞って叔父さんを追い払う。
もう、兄の死を知った私は。
汚いくらい純粋だった私を変える力があった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもくる。(プロフ) - みるきーちゃんさん» 面白い思っていただけて光栄です！この作品は完結しましたが、これからも応援してくれると嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2022年7月22日 21時) (
レス) id: df7afd6bf3 (このIDを非表示/違反報告)
みるきーちゃん - やべえおもしろ。 (2022年7月20日 22時) (レス) @page3 id: aa2b55b842 (このIDを非表示/違反報告)
おもくる。(プロフ) - 全然大丈夫です！こちらこそリクエストありがとうございましたー！ (2022年6月28日 16時) (レス) id: 6c4e26b139 (このIDを非表示/違反報告)
木下川 彩夢(プロフ) - ありがとうございます！見るの遅くなっちゃいました（；^ω^） (2022年6月28日 7時) (レス) id: 8ac180f983 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おもくる。 | 作成日時：2022年6月26日 21時
