sing5 ページ6
真「私さ、Aちゃんが歌ってるとこ見たことあるんだ」
『えっ？』
真「全国大会の合唱コンクールに出てたでしょ？中学1年の頃」
香川さんの言葉に私は驚いた。
よく、そんな昔のこと覚えてるな……
真「すっごく楽しそうに歌うから目が離せなかったの。でも……
次の年からAちゃんいなくなってた」
仲間のいない合唱なんて……
そんな合唱ならしたくないもん。
真「ねぇ、何があったの？」
『……………………』
〜3年前〜
小さい頃から歌うことが大好きだった私は、中学校で迷わず合唱部に入部した。
全国大会常連校なだけあって、練習は厳しかったけど私は歌えるだけで幸せだった。
あれは、中学2年になったばかりの春のことだった。
夏のコンクールに向けて、ソロパートを歌う人を決めていた。
3年生にとって最後の大会。
もちろん、ソロパートも三年の先輩が歌うものだと思ってた。
だけど………
先「ソロパートは、柊さんにしようと思うの」
ソロパートが歌える。
私は嬉しくて自分のことしか考えてなかったんだ。
次の日から、部内での私の扱いは酷いものだった。
"普通、断るよね"
"あいつ、うざい"
"なんであいつが"
最初は先輩達から陰口を叩かれ無視をされ
次に、後輩や同級生から無視をされ
最後には、親友だと思ってた友達からも無視をされた。
私は、それ以来
人と深く関わるのを止めた。
そして、合唱部も退部した。
中学3年は、ただひたすらに勉強した。
合唱のことを忘れられるように。
そのおかげで、第一志望のこの高校に余裕で入ることができた。
高校一年になって、桐星成実ちゃんに出会った。
彼女の弾くピアノは、心地が良くて自然と歌ってた。
歌うことが楽しい……
そう思ったのは、久しぶりのことだった。
廉「………………」
真「………………そうだったんだ」
話したら重い空気になるのは分かってた。
だから、話すのは避けてたのに……
どうして、話してしまったんだろう。
どうして………
聞いてほしいと思ってしまったんだろう。
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和乃(プロフ) - はじめまして！表コー大好きだったのですごく楽しみです！大変だとは思いますが、更新頑張ってください。応援しています！ (2016年9月22日 0時) (
レス) id: 49507db695 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - 早く見たいな (2016年6月12日 20時) (レス) id: 5826f5c22c (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - オモコー好きだったのでものすごく嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年1月3日 14時) (レス) id: 4223ed43a8 (このIDを非表示/違反報告)
☆★ハニー★☆ - わわわわわ〜！感動しました！書き方も上手であこがれます(#^.^#)表参道高校合唱部の良さがよく出てます！更新、これからもがんばってください(*^。^*) (2015年11月10日 18時) (レス) id: 7772aba66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2015年10月24日 21時
