sing34 ページ35
『おはよー……ってなんかあったの？』
快「おはよー。いや、ちょっと………な」
朝、教室に入ると黒板の前にはクラスメイト達が集まっていた。
人がいすぎて、何があるのかは全く見えないけど……
"でも、谷さんのお父さんさー……"
"私だったら耐えれない(笑)"
聞こえてくる会話は、あまり良いものではなくて全てが谷さんに関係していた。
ということは……
優「おはよー……………え？」
そこへ、タイミングよく入ってきた谷さん。
クラスメイト達は、谷さんに見えるように黒板の前を退いた。
あぁ……やっぱりだ……
優「……誰よ。こんなことしたの」
そこには、ホームレスのおじさんにお金を渡している谷さんの姿が写っていた。
おじさんも谷さんも微笑んでいて、その光景は微笑ましいものだった。
「この人、お前の親父？」
優「え？……いや、違うの……。しつこくお金渡せって言われて、それで………」
必死にごまかそうとする谷さん。
でもね、私にはわかるよ……
その顔は、きっと苦しいんだよね？
だって、そのおじさんはたぶん……
「えー、優里亞のお父さんってこんな人だったんだね」
優「まさか、あんたたち……」
「なんのことー？友達疑うなんて怖ーい」
人間は、なんでこうなんだろう。
自分がされたら、文句を言うくせに平気で人にはやる。
友達
そんな言葉で縛り付けて、自分の事は必至で守って……
優「あっ……私、帰る………」
『まっ……待って谷さん！』
今帰ったら、きっと学校に来づらくなる。
そう思って声をかけたんだけど……
優「良かったわね。私がこんな目にあって楽しい？………ついてこないで」
冷たい目でそう言われたら、もうどうしようもない。
人間は、なんて脆い生き物なんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和乃(プロフ) - はじめまして！表コー大好きだったのですごく楽しみです！大変だとは思いますが、更新頑張ってください。応援しています！ (2016年9月22日 0時) (
レス) id: 49507db695 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - 早く見たいな (2016年6月12日 20時) (レス) id: 5826f5c22c (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - オモコー好きだったのでものすごく嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年1月3日 14時) (レス) id: 4223ed43a8 (このIDを非表示/違反報告)
☆★ハニー★☆ - わわわわわ〜！感動しました！書き方も上手であこがれます(#^.^#)表参道高校合唱部の良さがよく出てます！更新、これからもがんばってください(*^。^*) (2015年11月10日 18時) (レス) id: 7772aba66f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリス | 作成日時：2015年10月24日 21時
