sing30 ページ31
真「ねぇ、A………今日の放課後、暇？」
席に着くなり、私の前に来て身を乗り出して聞いてきたのは何だか真剣な真琴だった。
『どうしたの？』
何か重大な事でもあるのかと、次の言葉を待った。
何だか教室も静かだ。
真「うん。あのね……………」
『うん』
真「あの…………お願いだから、こっち見ないでー！」
自然と集まっていた視線に耐えられなくなった真琴は、顔を少し赤くしてそう叫んだ。
『……………で、どうしたの？』
真「うん。あのね、小山田さんの所に行ってみない？」
『……………こないだ行ったけど会えなかったよ』
真「ふっふっふ。なんと、仕事してる姿を昨日目撃したのだ」
そう言って携帯の写真を見せてきた真琴。
『ほんとだ…………うん。行くよ』
真「良かった！じゃあ、放課後よろしくね！」
笑顔で手を振った真琴に頷きながら振り返した。
____________________________________
真「あれだ。絶対あれだ」
『真琴、怪しい人になってる………』
清掃員の格好をしてる小山田さんを指差しながら言う真琴。
私たちは、壁に寄り添って隠れているので小山田さんは気づいてない様子だ。
真「うーん………どうしようかな」
『ノープランなんだね……』
真「…………よし。話してくる」
『えっ？ちょっ、まっ、真琴ぉぉぉ』
私の叫びも虚しく、小山田さんへと一直線へ歩いていく真琴。
どうして君はそんなに勇気があるんだ←
『……………ぜんぜん、聞こえない』
意外と距離があったらしく、2人の会話は全く聞こえない。
真琴に任せて大丈夫だったかな……
いや、でも私よりかは真琴の方が………
なんて、しばらく考えていると
"大切なことはー"
真琴の歌が聞こえた。
これは………
第62回全日本合唱コンクールの「ぜんぶ」だ。
壁の端から、ヒョコッと頭だけ出して様子を伺うと
去っていく小山田さんの後ろ姿と、それを見つめる真琴の姿が見えた。
『……………届くといいね』
歌い終わった真琴に近寄って、静かにそう言えば
真「大丈夫。届いたと思うよ」
って返ってきた。
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和乃(プロフ) - はじめまして！表コー大好きだったのですごく楽しみです！大変だとは思いますが、更新頑張ってください。応援しています！ (2016年9月22日 0時) (
レス) id: 49507db695 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - 早く見たいな (2016年6月12日 20時) (レス) id: 5826f5c22c (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - オモコー好きだったのでものすごく嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年1月3日 14時) (レス) id: 4223ed43a8 (このIDを非表示/違反報告)
☆★ハニー★☆ - わわわわわ〜！感動しました！書き方も上手であこがれます(#^.^#)表参道高校合唱部の良さがよく出てます！更新、これからもがんばってください(*^。^*) (2015年11月10日 18時) (レス) id: 7772aba66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2015年10月24日 21時
