sing16 ページ17
それから一週間、猛練習をした。
練習の後、真琴が宮崎君の家へと通っていたみたいだけど
事態は進展なしのようだ。
えっ？私はって？
私は…………
「私はAの歌声が一番好き！」
少し古い友人に会いに行っていた。
まぁ、この話はいつか………
真「香川です。宮崎君いますか？」
今日は真琴についてきた。
合唱部の皆も後ろからついてくる。
理由は一つ。
宮崎君に合唱部へ戻ってきてもらうためだ。
宮母「……………ごめんなさいね。祐、誰にも会いたくないって言ってるのよ」
真「そんな………」
宮母「わざわざ来てくれたのにごめんね」
ガタンッという音と共に閉まる扉。
こんな拒否されたのは初めてのことで、どうしていいか分からなかった。
『真琴、帰ろう……何してるの？』
落ち込む私たちとは対照的に
何故かその場でピョンピョン跳び始めた真琴。
なんか、ときおり見かけるけど……
あれは、なんだろう。
真「10秒ジャンプ。これやると、元気でるから」
『そう……なんだ』
ちょうど10秒の所で、真琴は足に力を込めて着地した。
ダンっと力強い音とバックをおろす音が聞こえて真琴を見れば、いきなり翼をくださいを歌いだした。
『えっ、ちょっ…………皆、歌お？宮崎くんに届くように』
真琴のアルトだけでは、合唱が成り立たない。
それに、ずっと練習してきたんだ。
短い期間だったけど、この日……
宮崎くんに聞いてもらう日のために。
"この大空に 翼をひろげ……"
皆の声を聞いて、丁寧に音程を確認する。
きっと……
宮崎くんに届くと信じて。
"翼はためかせ ゆきたい……"
歌い終わって、宮崎くんの部屋の窓を皆で見つめるけど変化は見られなかった。
真「帰ろっか………」
『うん、そうだ………』
祐「ちょっと待って」
久しぶりに見た宮崎くんは、風貌は変わってしまっていたけどあの日と変わらない印象を受けた。
廉「宮崎…………ごめんな」
ずっと謝りたかったんだろう。
廉太郎君は、心からの謝罪をしていた。
他の皆だってそうだ。
一人一人、真っ直ぐに宮崎君を見て謝っている。
そんな姿をみて宮崎くんは
祐「僕もサボっててごめん」
そうやって言ったんだ。
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和乃(プロフ) - はじめまして！表コー大好きだったのですごく楽しみです！大変だとは思いますが、更新頑張ってください。応援しています！ (2016年9月22日 0時) (
レス) id: 49507db695 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - 早く見たいな (2016年6月12日 20時) (レス) id: 5826f5c22c (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - オモコー好きだったのでものすごく嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年1月3日 14時) (レス) id: 4223ed43a8 (このIDを非表示/違反報告)
☆★ハニー★☆ - わわわわわ〜！感動しました！書き方も上手であこがれます(#^.^#)表参道高校合唱部の良さがよく出てます！更新、これからもがんばってください(*^。^*) (2015年11月10日 18時) (レス) id: 7772aba66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2015年10月24日 21時
