再び会って結実して ： 祐樹 ページ6
「卒業おめでとうございます！」
あちこちから聞こえてくる声
この日が来なければいいのに、と何度思ったことか
Aちゃんには、俺も直接言いたいから時間ない？、と聞けば、式の後は部活で送る会〜カラオケ〜お泊まり会が部の伝統、とか言われて
部活のとこに行く前に会う約束をした
「ごめんね。遅くなった」
『ううん。大丈夫。…卒業おめでと』
「ありがとう」
…なんでそんな嬉しそうに笑うの？
俺は寂しいのに
Aちゃんは平気なの？
「せっかく再会したのに１年でまたお別れかぁ」
『付き合ってからは４ヶ月くらいだけど』
「そっか…短かったね」
『…』
「祐樹くんサッカー頑張ってね」
『うん』
「ずっと応援してるから」
『…うん』
「歳の差なんてなければ良かったのになぁ…」
今度は悲しく笑うAちゃんに、同じこと思ってたんだ、と安心する
身長とか力とか学力や運動能力なんかは追いつけたとしても、どうすることもできないこのもどかしさ
俺が小さいときから、その頃ながら感じてたこと
「……遠距離でもいい…って言ったら…重い？」
『え？』
変なとこ真面目なAちゃんのことだし、遠距離は無理とか言いそうだと思ってて、多少覚悟してた
さっき言ってた言葉とか雰囲気といい、やっぱりそうなのかと感じて、俺はそれなら…て覚悟を決めようとしてたのに
「まさかなー。ここまで恋愛にハマると思ってなかった(笑)」
なんか…ちゃんと言葉で言ってくれて可愛くて、普段とのギャップが…
「…でもね。祐樹くんはあと２年もあるし、無理しないでほしいから、無理なら『待ってて』…え？」
『Aちゃん待ってて。俺絶対迎えに行くから』
「ほんとに…？」
『もちろん。ずっと追いかけてたから、追いかけるのは慣れてるしね』
「……」
『だから待ってて』
「……うん…待ってるね。……ちゃんと…迎えにきてね？」
普段はお姉さんみたいにしっかりしてるのにさー、こういうとき可愛い言い方されて
年上彼女ってギャップがいいよね
「…そろそろ行かなきゃ」
『…そっか』
「春休み連絡する」
『…うん』
『「……」』
「……祐樹くん」
『ん…？……っ！？』
「じゃあね！これありがとう！また連絡する！」
ネクタイ引っ張られて……キス？
え、漫画？
…やっぱりあの人は俺の心をずっと掴んだまま離してくれないんだ
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カスミソウ - 下の間違ってしまったので……書かせていただいきますのでリクよろしくお願いします！ (2015年12月28日 2時) (
レス) id: 75f7c4cbd8 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ - YURINOさん» 気づくの遅くなってすみません！ぜひ！上手くお応えできる自信ないですが…良ければ書かせていただい きます！ (2015年12月28日 2時) (レス) id: 75f7c4cbd8 (このIDを非表示/違反報告)
YURINO - リクってできますか？ (2015年12月21日 21時) (レス) id: 70753e8424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスミソウ | 作成日時：2015年9月14日 17時
