恋慕 ー賢太郎ー ページ24
「佐藤さーん！」
「はーい！今行きまーす！」
始まりは思いがけないこと
ふいに横切ったAさんが目に映って、その笑顔に…思わず見とれた
大げさかもしれないけど、ほんと…天使…みたいな
揺れている髪の香りがふわっとして、今まで意識したことなかったのに心奪われた瞬間だった
そのあとも仕事してる姿を見て、今すぐ抱きしめたい衝動にかられたり、Aさんの声が頭の中で反芻したり、たまに見る凛としたクールな姿にトキめいて
正面からみた笑顔ももちろん輝いてて、夏の辛い時期を乗り越える、俺のモチベーションの１つになってた
「森谷さん、そんなに見られたらやりづらいです…」
『気にしないでいつも通り仕事してくださーい』
「(苦笑)」
みんなと別メニューになった俺は、仕事してるAさんの横顔を見てる
「…さん！…森谷さん！」
『え？』
「ちゃんと聞いててください？(笑)次は、……のメニューやりますよ」
『はーい』
見とれすぎてた
はやる想いが止まらなくて、他に浮かぶこともなくて
キラキラしながら仕事してて、すぐ近くにいるから抱きしめたくなる
「え！？森谷さん！？」
『あ、ごめんなさい。なんか蚊が止まってるように見えて』
「……」
思わず掴んじゃったAさんの手
思ってたより白いし、細くて…
何か期待してる訳じゃない
ただ、こんなに「見ていたい」「声を聴いていたい」「近くにいたい」って
これまでの俺の心には一度もなかった感覚なんだ
この瞬間もスローモーションに感じてる
Aさんを見つめて…
恋してるサイン、送ってみる
「森谷さん……手…」
『あ、掴んだままだった』
「……移動するんですから立ち上がってください」
『引っ張ってー♪』
「…もう……」
嫌な顔しつつ、座ってる俺のもう片方の手も掴んで、両手を引っ張って立たせようとしてくれるAさんは、なんとなく顔が赤い
ちょっと形は違うけど、胸こがれてたAさんとつないだ手
……夢みたい
「……っ！」
『ごめんなさーい(笑)ありがとーございまーす』
立てた時に、思いのほか近づいた顔
さっきよりAさんの顔が赤いのは…、夏の暑さだけじゃないはず
Aさんの視線も……
もしかして……、
恋の始まり？
ーーー
終わりがまた……
賢太郎くんのあの感じを表したかったんだけどな……
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カスミソウ - 下の間違ってしまったので……書かせていただいきますのでリクよろしくお願いします！ (2015年12月28日 2時) (
レス) id: 75f7c4cbd8 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ - YURINOさん» 気づくの遅くなってすみません！ぜひ！上手くお応えできる自信ないですが…良ければ書かせていただい きます！ (2015年12月28日 2時) (レス) id: 75f7c4cbd8 (このIDを非表示/違反報告)
YURINO - リクってできますか？ (2015年12月21日 21時) (レス) id: 70753e8424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスミソウ | 作成日時：2015年9月14日 17時
