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ほんとに……？
岳さんが……？
しっかりこっちを見ながら話してくれた岳さん
外灯は少し遠いから、暗くて表情ははっきり見えないけど…
なんとなく…冗談じゃない…
…ことは感じる
『……ほんと……なんですか』
「……ほんと…です……」
『……』
「……冗談で言いません」
『……』
「……」
『あの……言葉が……出てこなくて……』
「……」
『…う…れしいです……。私も……好き…です……』
「…良かった…」
『でも…』
「…？」
『……私達は…一応顔がバレてるわけで…。何かあったら……』
「……それを気にしてたんですか？」
『……』
「それが決まらないと会えないんですか？そんなの追々考えたらいいじゃないですか。起きてからじゃ確かに遅いけど…、起きる前からそんな悪い考えは、しないほうがいいです」
…そっか
ネガティブな考えしてたんだ
まっすぐこっちを見て、少し考えて真剣に答えてくれた岳さん…
…もう……断る返事は頭に浮かんでなくて
よく考えたら、もとからその返事は頭になかったかも……
だって……気づいた時にはもう……
『私で…よければ……お願いします』
「…良かった……」
静かに少し大きめの息を吐きながら岳さんが言った
正面を見てもう一度息を吐いてる岳さんの…私から見える横顔は、少し光が当たってて…ちょっと嬉しそう？
私も……こんな顔してる…のかな？
車に乗ったときとは違う関係になったことに、まだ信じられない感じがする
「Aさん」
『……はい』
「前……来て下さい」
『……え？』
「彼女とか……家族の人が座る席なんでしょ？」
『…えっと……、いいんですか？』
「だって……彼女……でしょ…？」
彼女……
なんかくすぐったい
ドキドキしながら……助手席に来た…けど
恥ずかしすぎて絶対岳さんのほうは見られない
たぶん真っ直ぐ正面だけを見てることになるな…
「あの…、試合とか練習で…会えないとか多いと思うんですけど……。これから、よろしくお願いします」
『…私こそ…リリース時期とかは…連絡も疎かになるかもですが……。よろしくお願いします』
『「……ふっ」』
「…じゃあ…車出します」
『はい』
お互いを見て、改めて挨拶して、少し笑って
まだまだこれからの東京の街に向けて車が走り出した──
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カスミソウ - ゆんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるなんて…嬉しくて感動です(T▽T)楽しみにしてくださってありがとうございました！少し…前向きに考えてみようかな…(笑) (2016年7月17日 12時) (
レス) id: 5e41bf4440 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - いつも更新されるのを楽しみにしてました！付き合った後のお話ぜひ読みたいです！ (2016年7月16日 18時) (レス) id: 94b8623d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カスミソウ | 作成日時：2016年5月28日 19時
