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「俺は……Aさんの仕事ぶりを見て……俺も頑張ろうって。負けられないって。…そう、思わせてもらいました」
『……』
「…あの時踏ん張れたのも…Aさんに話を聞いてもらえたから」
『……』
「Aさんは……違いました?」
なんで……そんなこと聞くの…
『……』
「Aさん……?」
『…私…は』
「……」
『……私も……岳さんを見て…もっとやれるって思わせてもらって……』
「……」
『……』
「弱音なんて…見せたくないって思ってて……誰にも言えなかった。でもAさんには…聞いてほしいって思って。何か言ってほしいんじゃなくて、隣にただいてほしい……みたいな……そう…思ったんです」
こっちを見ずにまっすぐ正面を見たまま話す岳さん
『……。……わ…たしも……ポロっと…悩みを言ってて……。岳さんの言葉で前を向けて……。この人のこともっと知りたいって…』
だめだ
言っちゃいけないって思ってたのに
なんか言葉が溢れて勝手に喋っちゃう
だめだよ…
何言ってるの自分…
『初対面でこいつ最低って思ったはずなのに…だんだん……岳さんのこと考えたりして……気づいたら……もう……』
「あの時は……ごめんなさい。あの時は…心に思ったことほぼ無意識に口に出してて……。あれが本音で」
『……私も…本当に思ってたことだったから…だから怒りに任せて…つい…』
「……」
『……』
「……本当のこと…本音を……初めて会ったときから…出せてた…んですね…」
『……』
「……お互いに勇気貰ってたんだ……」
『……』
「……そういうの…大事だと思いません?」
『……ですね』
「俺ら……お互い、ある意味気を使わない関係でいられると思うんです」
『……』
「自分が自分でいられる。……相手の存在が…自分を奮い立たせてくれる」
『……』
「だから……これから、一番近い存在に…なって、欲しいんです」
『……』
「好き…なんです……。付き合ってくれませんか……?」
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カスミソウ - ゆんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるなんて…嬉しくて感動です(T▽T)楽しみにしてくださってありがとうございました!少し…前向きに考えてみようかな…(笑) (2016年7月17日 12時) (レス) id: 5e41bf4440 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - いつも更新されるのを楽しみにしてました!付き合った後のお話ぜひ読みたいです! (2016年7月16日 18時) (レス) id: 94b8623d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カスミソウ | 作成日時:2016年5月28日 19時