見えなくても（黄） (ページ23)

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先「Aさんの、ストレスの原因の件ですが…」

次の日、先生の所へ行って話を聞きに来た。

先「いくつかありますが、ひとつ大きなものがあります。」

「なんですか、？」

先「やはり、目が見えないという不安ですね」

「……」

やっぱり、そうなんや。

先「それと、もうひとつ。
これも、かなり大きな原因です」

「なんで、すか…？」

先「Aさんは完璧主義ですか？」

「…え？」

先「もしかしたら、少しそういう所があるかもしれません。

Aさん、言っていました。
あたしは生まれつき目が見えなくて普通の人と違うけど、でも、普通の人と同じように接してほしいって。」

「………」

理解できなかった。

どういうこと？

先「今まで、Aのことをあなたは病人扱いしてきましたか？

少しでも、目が見えないからとひいきしてきたはずですね？

それが嫌だと、そう話していました。｣

それはつまり、俺が、Aのことを追い込んだということ。

全部全部俺が悪い。

先生にまでもそう言われてる気がして

めっちゃ苦しくなった。

「…っ俺は、どうしたらいいんですか…？」

頑張って振り絞って出した言葉は

こんなにも消えそうな声やった。

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