見えなくても（黄） (ページ21)

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先「Aさんが倒れた原因は、簡単に言うとストレスです。」

『ストレス…？』

先「なにか、心当たりはありまか？」

ストレス…

Aは、ストレスを倒れるほど抱えてたん？

何が原因やろう…

はっきりしたものは分からないけど

きっと、

「目が見えない、障害のことやと思います。」

先「なるほど、明日、目を覚ました際に私からAさんに色々聞いてみますね。」

「はい、」

先「それと、」

そう言うと、先生が俺の前に出してきたものは

1枚の紙やった。

「なんですか、これ」

先「精神異常者のことがよく書かれている資料です。」

「精神異常者？」

は、いや

ちょお待って。

「Aが精神異常者やって言うんですか？」

先「いや、まだそこまでは行っていません。
ただ、きっとこのままだと、精神が安定しない情緒不安定の状態が続いてしまうかと…」

紙を見ると

つらつらと難しい言葉が並んでいるだけで

何も頭に入ってこなった。

この紙に書かれていることを理解するよりも

Aはストレスでそんな所まで来てしまったのかと

なんで、

なんでなん、って

自分を責めるばかりやった。

「ここに書かれている、精神安定剤を飲めばAは治るんですね？」

先「少しずつだとは思いますが、いい方向には向かってくと思います。」

あかん、泣きそうや。

なんで、こうなった？

そんなにAってストレス抱えてたんやっけ

分からへん、薬を服用するくらい

情緒不安定になるくらい

Aは追い込まれてた…？

俺は、こんなんで

よく頼ってなんて抜かしとったな。

溜め込まんといて、なんて

こんな俺が言える立場やなかったんや。