47.アイス ページ9
「アイスでも食わねえ？」
菅原の一言でコンビニへ寄り、食べながら歩く。
流れで奢られてしまったのでAが申し訳なさそうに「ありがとうございます」と言うと菅原が「いーのいーの！この前のちょっとしたお礼」と笑う。
『この前？』
「ＧＷ合宿の時にさ、日向を迎えに行ってる途中色々話してくれたじゃん」
話しながら、そういえばあの時も二人きりだったな、あれがキッカケで好きになったのかもなと思いまた顔が熱くなる。
誤魔化すようにアイスにかぶりつくとAが「あ！先輩への生意気第１弾ですよね？！」と焦りながら言うので、思わず吹き出しそうになる。
「だから、生意気とかじゃないから。俺はああ言ってもらってスゲー嬉しかったし、今日だって旭嬉しそうだったろ？」
『…はい』
「分かればよろしい。清水から聞いたけど、中学時代上下関係厳しかったんだってな？今もスゲー礼儀正しいし率先して先輩に気遣ったりしてて偉いなあって思うけど、日向たちと話してる時のくだけた感じも俺らは好きだから、もっと２年や３年ともフランクに接していいんだからな」
『ありがとうございます…』
「まあでも最初に比べたらスゲー喋ってくれるし笑ってくれるようになったよな！」
『それは皆さんが優しくしてくれるから……んー、なんか恥ずかしいです、やめましょうこの話！』
頬を赤く染めてそう言う様子も可愛くて、自然と笑みが溢れる。
こちらがこんなにもドキドキしていることをこの子は全然知らないんだろうな〜と思いながら見ていると、アイスを食べきって大きな目を丸く見開き「あっ、当たり！！菅原さん、当たりました！！」と頗る嬉しそうに「あたり」と書かれた棒を見せてきた。
菅原が顔を手で覆って可愛さに悶えているのをよそに「こういうの当たったの久々だ〜。菅原さんいります？あっ、でも食べたやつ汚いか……」と一人で喋っている。
美人が、しかも好きな女子がアイスで当たりを引いて無邪気に喜んで挙句の果てに「いります？」なんて言ってくるのはなかなか刺激が強い。
汚くないよと言いそうになったが流石に抑えた。
『私、この棒使えないかもしれないです』
「なんで？あんな喜んでたのに」
『菅原さんと一緒にアイス食べた記念です』
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花雪(プロフ) - ぴかちゅうさん» わー！コメントありがとうございます😭🙏🏻スガさん、カッコよくて優しくてお茶目で素敵ですよねー✨これからも楽しんで書いていきます！^_^ (3月30日 0時) (
レス) id: a8344563be (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう(プロフ) - 菅さん推しにはたまらないです🥹 更新とっても楽しみにしています！ (3月29日 23時) (レス) id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花雪 | 作成日時：2024年3月27日 17時
