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64.イメージ ページ26

仁花がそっと入り口から体育館を覗くと、さっそく日向が話しかけにきた。

「谷地さーん!!午後の英語の小テスト、さっき教えてもらったとこ出て!三分の一も点とれた!!」

「日向くん、すごい!!」

「日向で良いってば!」


二人が仲良く飛び跳ね大歓喜しているところを菅原、東峰、月島が見つめる。

「日向のコミュニケーション能力の高さよ、もう仲良くなってる。…あっ」

3人の視界に、仁花のもとへ駆け寄るAが映った。
今日はインハイ予選の時にしていたツインのお団子ヘアで、いつもより幼く見える。


『谷地さん昨日は変なとこで消えてごめんね。私もバレー部のマネなんだ、よろしくね』

「は、あわ……」

頬を赤く染めあたふたする仁花をみて、Aは「怖がられてしまった…?!」と焦り口元に手を当てる。


「おお!Aが珍しく人見知りしないで自分から話しかけてる!!」

『日向…私、怖いかな?』

「ん?そんなことないぞ?」


自信なさげな顔をしているAが良い意味でイメージと違い、仁花は目を丸くする。

廊下や体育の授業で時々見ていた美少女は、もっとクールで友人以外の人間にはあまり心を開かないタイプだと思っていた。

昨日の放課後の穏やかな声と笑顔も、今の表情も、仁花の緊張を解くには十分だった。


「あ、あの…!」

『…!』

「き、緊張しちゃって…困らせてごめんなさい!こちらこそよろしくお願いしゃす!!」

超絶綺麗な角度でビシッとお辞儀をされ、Aはあわあわしながらお辞儀し返し「こちらこそ、なんかごめんね!よかったら仲良くしてください!」と言う。

「敬語外そ?あと下の名前でいーよ!」「私も自由に呼んで!」等々言いながらペコペコしまくる二人の様子に、周りは和む。

あのAがほぼ初対面の相手に自分から声をかけた…と感動する者もいれば、あのAの人見知り期をすっ飛ばした新マネ候補、ある意味強者なのでは…?と驚く者もいて、なんだかんだ今日も良い雰囲気で部活が始まった。

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花雪(プロフ) - ぴかちゅうさん» わー!コメントありがとうございます😭🙏🏻スガさん、カッコよくて優しくてお茶目で素敵ですよねー✨これからも楽しんで書いていきます!^_^ (3月30日 0時) (レス) id: a8344563be (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう(プロフ) - 菅さん推しにはたまらないです🥹 更新とっても楽しみにしています! (3月29日 23時) (レス) id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花雪 | 作成日時:2024年3月27日 17時

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