41.インターハイ予選 ページ3
インターハイ予選の初戦当日。
試合会場へ到着すると、トーナメント表の前で烏野の不名誉な異名について話す他校のバレー部員がいた。
「飛べない?何ですって?」
すかさず絡みに行く田中の首根っこを掴み澤村が謝るというお決まりの流れ。
東峰の成人説というこれまたお決まりの噂も囁かれ、澤村や菅原がいじっていると「おい見ろアレ」という囁き声が聞こえる。
「可愛い…」
「声かけてみろよ」
「美人マネが二人もいるとか、ずる…」
田中と西谷がマネージャー二人の周りを高速で周回し、獣のように威嚇していると潔子が「やめなさい」と頭をはたきAの手を取って行ってしまった。
「潔子さんに…」
「はたかれた〜」
その後、伊達工業の青根に東峰がロックオンされたり、初戦相手校の池尻が澤村に声をかけてきたり…なんやかんやで試合開始時間が近づいてきた。
ユニフォーム姿になり、緊張で震えている日向に「おい、また腹が痛いとか言うんじゃないだろうな」と影山が声をかける。
「む…むひゃうるいだっ!」
「何だって?」
「''武者震い''って言ったんじゃない?」
「いや普通に震えてるだけだろ」
「アレか!さっきの伊達工見てビビったか!」
「そっ、そんなワケないじゃないじゃないですかっ」
「どっちだ!」
「同じ小心者でも旭はあんま緊張しないよな」
「小心者とか…。緊張を紛らすコツがあるんだよ。今まで最凶に恐かった事を思い出すんだ。それが恐ければ恐い程“これから起こる事がそれより恐いハズがない、平気”ってなるから」
東峰の言葉を聞いて日向が色々思い返してみると、青城との練習試合で影山の後頭部にサーブを当てた時の記憶が蘇り菩薩顔になってしまった。
289人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花雪(プロフ) - ぴかちゅうさん» わー!コメントありがとうございます😭🙏🏻スガさん、カッコよくて優しくてお茶目で素敵ですよねー✨これからも楽しんで書いていきます!^_^ (3月30日 0時) (レス) id: a8344563be (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう(プロフ) - 菅さん推しにはたまらないです🥹 更新とっても楽しみにしています! (3月29日 23時) (レス) id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花雪 | 作成日時:2024年3月27日 17時