58.愛だの恋だの ページ20
翌日、登校するやいなや「佐野！サキちゃん！ありがとうね」とAが満面の笑みでお礼を言ってきたので、佐野と川崎の口角が一気に緩んだ。
「今日も可愛いなオイ。ところで、何のお礼？」
『あれだよ、昨日サキちゃんが言ってくれたとおり''いてくれるだけで良い''って言ってもらえたし、三つ編み可愛いって褒めてもらえたんだよ』
み空色の瞳をキラキラさせながら話す姿に、教室中が騒つく。
１年１組の面々は入学してから毎日のようにAにときめいている。
佐野と川崎は顔を見合わせ「あー！あの先輩」と理解し、ニヤけた。
「ザキはさ、その先輩のことどう思ってるの？異性として」
「ちょ！川崎、直球かよ…！」
『異性として？うーん、そういう風に考えたことなかったや。愛だの恋だのってよく分かんないし』
「まァ、アンタはどんだけ人気の男子から告白されても振ってるもんね」
『だって、大して話したこともないくせに告白してくるのって意味分かんないじゃん。私、''とりあえず付き合う''とか絶対無理だから。ちゃんとその人のこと知って仲良くなってからじゃないと嫌』
佐野が「お前のそういうところ好き」と言いながら白い頬を指でつつくと、Aは「私も佐野とサキちゃんが好きだよ」と笑う。
((コイツ…！！可愛いなあ？！！))
「てか何それ？ギター？なんか入学したての頃も持ってなかったっけ？」
『あー、これベースだよ。兄貴のバンド手伝うことになってさ、昼休み練習しに行くから暫くお昼ご飯別で食べるね』
「ザキいないと寂しいなあ〜！でもまあ、頑張れよ」
「楽器まで出来ちゃうとかどんだけ多才なのよアンタ」
そんな理由でAは昼休みに教室にいない為、潔子がAに内緒で新しいマネージャー探しをしていることはバレずに済んだ。
(潔子から口止めされていたので日向がAにその話をすることもなかった)
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花雪(プロフ) - ぴかちゅうさん» わー！コメントありがとうございます😭🙏🏻スガさん、カッコよくて優しくてお茶目で素敵ですよねー✨これからも楽しんで書いていきます！^_^ (3月30日 0時) (
レス) id: a8344563be (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう(プロフ) - 菅さん推しにはたまらないです🥹 更新とっても楽しみにしています！ (3月29日 23時) (レス) id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花雪 | 作成日時：2024年3月27日 17時
