54.変わらない ページ16
Aが体育館へ行くと、1・2年生と潔子がいた。
『お疲れ様です』
「お〜!A!!制服姿もギャンカワだなあ!!」
「圧倒的大天使〜!!!」
田中と西谷が飛びつきに行く前に縁下が「お前らヤメロ」と制止した。
「あとは3年か…」
「でも今日は元々部活ないし」
「おいおいおい!3年が引退なんかするわけねえだろ!?」
田中がそう言った時、Aは心が波立つ感覚がした。
日向も同じ感覚に襲われたようで、潔子に「3年生は残りますよね?!春高に行くって言ったの、変わらないですよね?」と焦りながら聞く。
潔子が返事をする前に走る音と「やばいやばい、早く!」という菅原の声が聞こえて3年生が入ってきた。
「うん。変わらない」
潔子が微笑んでそう言った時、Aの身体は無意識に動き気づけば潔子に抱き着いていた。
周りは皆んな目を丸くし、潔子は頬を赤く染める。
下を向いて表情が見えないので泣いてるのかもしれないと皆焦るが、「よかったです」と言って潔子から離れた時に見せた顔は笑顔だった。
『潔子先輩、急に抱き着いてすみません…なんかホッとして、つい…』
3年生は顔を見合わせ微笑み、潔子が「心配してくれてありがとうね」とAの前髪をそっと撫でた。
3年は皆、Aが色々考えて悩んでいるのかもしれないと、なんとなく察していたようだ。
「行くぞ、春高!!」
「「おっしゃああ!!」」
そのあと烏養も来て改めてこの全員で春高に向けて再出発しようという話をして気合が入ったタイミングで、武田が大慌てで体育館へ入ってきた。デジャヴだ。
「い…行きますよね!?」
「どこに?」
「鼻血出てます!」
「東京!!」
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花雪(プロフ) - ぴかちゅうさん» わー!コメントありがとうございます😭🙏🏻スガさん、カッコよくて優しくてお茶目で素敵ですよねー✨これからも楽しんで書いていきます!^_^ (3月30日 0時) (レス) id: a8344563be (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう(プロフ) - 菅さん推しにはたまらないです🥹 更新とっても楽しみにしています! (3月29日 23時) (レス) id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花雪 | 作成日時:2024年3月27日 17時