50.VS青城 ページ12
Aが2階席へ上がると、先客がいた。
町内会チームの滝ノ上と嶋田だ。
一度会ったことはあるがほぼ会話したことがないので人見知りを発動しながら近づき「こんにちはー」と遠慮がちに話しかける。
「あっ、烏野のマネちゃん!烏養から聞いてるよ」
「元バレー部で全国優勝するほどの実力者なんだってな」
『あ、えっと…そんな大したアレじゃ…』
「ふははっ、謙虚で人見知りとも聞いてる。俺は嶋田。こっちは滝ノ上」
「よろしくな」
『神崎です、よろしくお願…』
「「及川くーん!頑張ってーっ!」」
近くの及川ファンたちの声援にAがびっくりしていると、コート上で田中と西谷と日向が悔しそうな顔をして何やら叫んでいる。
伊達工とはまた違った応援の圧だが、コートにいる烏野メンバーたちはしっかり声を出しながらアップをとっていてAは安心して口角を上げた。
「気合十分だね」
「そういえばお前の弟子、サーブ上手くなった?」
「1週間しか経ってないんだぞ。まぐれ当たりはあっても狙って無回転打てるにはまだまだだろう」
『あの、弟子ってもしかして山口くんですか?』
「そうそう!忠!」
『嶋田さんに教えてもらってたんですね』
「神崎ちゃんはジャンフロとか打てたりするの?」
『あ〜、えっと、一応…』
「やっぱすごいな、さすが東京のベストサーバー賞」
『烏養さん、そんなことまで……恐縮です』
「ぱっと''恐縮です''なんて返事ができる高1、すげーな」
・
そんなこんなで試合が始まる。
初っ端からツーアタックのやり合いがあったり''来い''と''くれ''のサインを見破られたり、田中がつよつよメンタルを発揮したり、かなり濃い内容となっていた。
青城との点差がなかなか縮まらず影山は焦りを感じ、中学時代のプレーの片鱗が見え始めてしまう。
青城が20点台に乗った時メンバーチェンジの笛が鳴った。
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花雪(プロフ) - ぴかちゅうさん» わー!コメントありがとうございます😭🙏🏻スガさん、カッコよくて優しくてお茶目で素敵ですよねー✨これからも楽しんで書いていきます!^_^ (3月30日 0時) (レス) id: a8344563be (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう(プロフ) - 菅さん推しにはたまらないです🥹 更新とっても楽しみにしています! (3月29日 23時) (レス) id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花雪 | 作成日時:2024年3月27日 17時