そばにいさせて 4【怪盗キッド】

デートをしましょう 2 ページ33

私は快斗からヘルメットを渡され、かぶる。

そして快斗に後ろから抱きついた。


以前、コナン君の前で抱きついて指摘された事があるので、少し意識してしまう。




私が抱きついたのを確認すると、バイクを発進させた。





風の音がヘルメット越しで聞こえる。


街並みが早くとおりすぎ、空はゆっくりと流れていった。




(一体どこ行くつもりなんだろう……何やかんや事件に巻き込まれなきゃいいんだけど)



今までの経験上、事件に巻き込まれる率が80%あった。
おかしいんやって、普通。




そんなことを思いながら、周りを見渡す。

住宅街から高いビルの街並みになってきた。






しばらくして、駐車場にはいる。


そしてバイクが止まった。




私はヘルメットを脱いで、バイクから降りる。




「ありがとう。ここは、一体？」



高いビルがそびえ立つ建物だ。

中はさぞかし、オシャンティーなお店が多いことだろう。




快斗もヘルメットを外し、答える。




「デートと言ったら映画だろ！」



たしかに最近映画を見に行っていない。



「何観るの？」



「実は……決めてない！」




胸を張って答える快斗に少し笑ってしまう。




「無計画やんけ」


「一緒に見て決めようぜ」


「おけまるやで」



快斗はバイクを停め、鍵を抜く。

そして近くの扉から建物内に入った。




休日ということで人が多く、特にファミリーが目立つ。

映画館は最上階の18階にあるようで、エレベーターに乗り込む。




「私、アクション系見いたな」


「んじゃー、海外系の映画だな」


なんて話していると、最上階の18階に着いた。

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