今日のハイライト 6 ページ20
私は1歩前に進んだ。
…………。
何も起きない。
白馬くんは目を丸くしながら私を見る。
私は続けて声を出す。
「エラーコード24R。Y軸96X軸22」
そしてまた1歩前を歩く。
先程と同様、何も起こらない。
白馬くんは眉を寄せ、私を睨む形で話した。
「まさか……エラーコードプログラム全て暗記してるんですか」
私はニコッと微笑む。
肯定の意味を込めて。
続けて快斗にプログラム番号を伝える。
「エラーコード38D。Y軸14X軸77」
また1歩。
「85F。Y軸41X軸07」
そしてまた1歩。
着実に出入口へと向かっていった。
少しずつ白馬くんにも近づく。
「……貴方怪盗キッドじゃないですね？」
いつもと違うやり方なのでわかったのだろう。
プロジェクト番号を言いながら近づく私に、続けて白馬くんは話した。
「空間把握、距離の計算、プログラムの暗記……。もしかして…………貴方は影で噂されている天才ハッカー……！！」
白馬くんを通り過ぎ、私は無事出入口へとたどり着いた。
そして宝石をポケットから出した。
振り向いた時こっそり取ってきたのだ。
「宝石は確かに頂きました。またいつか会えるといいですね」
私は驚く白馬くんにニッコリと微笑み、その場から走るように去っていく。
白馬くんが警察官を呼ぶ声が聞こえるが、だんだん遠くなっていった。
《よかった……本当に……よかった》
快斗の安堵の声が聞こえる。
「裏ルートで帰宅するね」
《了解。気をつけるんだぞ》
本当は快斗みたいにハンググライダーでかっこよく帰りたいが、生憎下手っぴなので出来ない。
練習したことはあるが、10回中10回木に突っ込んだぐらい下手なのだ。
それから一切練習させてくれなかった……。
私は出入口近くの部屋に入り、窓にある鉄格子を外す。
これも以前快斗が仕込んでくれてた逃走用ルートだ。
衣装を脱ぎ、私はこっそりと建物をあとにした。
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えむあんどえー(プロフ) - ベリーさん» ベリー様からこんなに嬉しいコメント頂けるだなんて！とても光栄です！何度も何度も嬉しいコメントを頂けたお陰で、ここまで更新することが出来ました……！とても感謝しております！これからもよろしくお願いいたします！本当にありがとうございます！ヽ(*´∀`*)ノ (2020年6月13日 23時) (
レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー(プロフ) - 4完結お疲れ様です！えむあんどえーさんの書き方わかりやすく、情景が浮かびやすくてすっごく好きです！業火の向日葵私も大好きなのでめちゃくちゃ楽しみです！！何回もコメントしてしまってすみません(TT)これからも応援してます！頑張ってください！！ (2020年6月13日 15時) (レス) id: 41aafb00fe (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - FenGkaz710さん» ホントですか！とっても嬉しいです！これからも頑張って更新していきます！ありがとうございます！ (2020年6月12日 23時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
FenGkaz710(プロフ) - 怪盗キッドの彼女！凄いです！読んでてワクワクしてきました。続き期待して待ってますね！ (2020年6月12日 1時) (レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - スズさん» なんと！お褒めのお言葉ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるように更新頑張ります！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむあんどえー | 作成日時：2020年5月31日 13時
