目の前に 1 ページ2
「怪盗キッド鑑賞会！？」
快斗が大きな声を出す。
「園子に誘われちゃってさ」
私は目の前にあるハンバーグをナイフで切る。
ここは駅前のファミレス。
休日デートの真っ最中なのだ。
快斗は手を止め、眉をひそめる。
「鑑賞会って……なにすんだよ」
「そのままんまだよ。キッドのパフォーマンス鑑賞とか、キッドの写真交換とか……？」
私はナイフで切ったハンバーグをフォークで刺し、口の中へと運んだ。
ハンバーグの香ばしい肉汁と、少し濃いめのデミグラスソースが口の中に広がる。
「本物がここにいるだろ」
快斗は自分をゆびさす。
「ちゃうんねん。推し語りがしたいんや」
エセ関西弁で私は話した。
だが、彼は納得していないようで口をとがらせる。
「俺に語ればいいじゃねぇか」
「推しに推し語り出来るわけないやろ！尊すぎて口パクパクしたまま固まってまうで！！」
「んじゃあその理論でいくと、お前は推しと付き合ってる事になるぜ？」
「……は！！」
確かに……。
やばい事に気づいてしまったみたいだ。
これじゃあ仕事中も意識してしまいそう……。
だが、私はここで冷静に考えた。
私が推しているのは怪盗キッド。
黒羽快斗は、恋人。
私は深呼吸をして、ドヤ顔で語る。
「私の推しは怪盗キッド。怪盗キッドは相棒的存在だからまだセーフ」
「…………ふーん」
すると快斗が私の頬に手を当て、口角を上げ目を細める。
私はびっくりして固まってしまった。
そして快斗は小声で呟く。
「私とは付き合ってないんですか？A嬢？」
「〜〜！？！？！」
突然のキッドに心臓が一気に跳ね上がった。
私は胸元を抑え、机へ勢い良く突っ伏す。
(キッドの時そんな事言わないじゃん〜！！ずるいぞ〜！！！)
突っ伏した時に大きな音が鳴ってしまった為、快斗が心配そうな声を出した。
「お、おい……大丈夫か？？」
私は顔をあげず、親指を立てながら挙げる。
「……自分、お布施いいっすか？」
「…………え？」
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えむあんどえー(プロフ) - ベリーさん» ベリー様からこんなに嬉しいコメント頂けるだなんて！とても光栄です！何度も何度も嬉しいコメントを頂けたお陰で、ここまで更新することが出来ました……！とても感謝しております！これからもよろしくお願いいたします！本当にありがとうございます！ヽ(*´∀`*)ノ (2020年6月13日 23時) (
レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー(プロフ) - 4完結お疲れ様です！えむあんどえーさんの書き方わかりやすく、情景が浮かびやすくてすっごく好きです！業火の向日葵私も大好きなのでめちゃくちゃ楽しみです！！何回もコメントしてしまってすみません(TT)これからも応援してます！頑張ってください！！ (2020年6月13日 15時) (レス) id: 41aafb00fe (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - FenGkaz710さん» ホントですか！とっても嬉しいです！これからも頑張って更新していきます！ありがとうございます！ (2020年6月12日 23時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
FenGkaz710(プロフ) - 怪盗キッドの彼女！凄いです！読んでてワクワクしてきました。続き期待して待ってますね！ (2020年6月12日 1時) (レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー(プロフ) - スズさん» なんと！お褒めのお言葉ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるように更新頑張ります！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむあんどえー | 作成日時：2020年5月31日 13時
