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負けられない戦い ページ19

俺の猫騒動は、タッキー(本人の前ではちゃんと滝沢先生って呼んでる)が俺の飼い猫だ、と起点をきかせてくれたおかげで落ち着いた。


なんで俺って分かったんだタッキーとか
離れを惜しむAに心が傷んだ話とか
猫姿中に起きた羞恥を思い出して蹲ったのは

ついこの間の話だ。


あと、この日は俺の中では
負けられない戦いが始まった日でもある。





タッキーの元にたどり着く前に、
Aの彼氏(名前も言いたくない)にあったのだ。


「あ、A」
『あら、朝ぶりね』


同じ寮のこいつは朝からAと合ってるのか、クソ

『ねぇこの猫可愛いでしょ?』
「あ、あぁ、可愛い…?可愛いな。それよりさ」

おい、可愛いに戸惑うなよ。もっと興味持て
そして話を変えるな。



「来月のクィディッチの試合見に来て。
俺、代表に選ばれたんだ。」


1番いい席用意してるから、それじゃ夜にまた君の部屋に行くね。
と囁いて去っていく男。


最悪だ。好きな女の夜事情なんて聞きたくなかった。


正直、ここで試合に行くと返答されてたら萎えてた。
だって俺去年、誘ったのに、来てくれなかったし。

自分で言ってて結構キツい。



『猫ちゃん〜どうしよう』



あ、俺か。そうだ俺いま猫だったわ。
とりあえずニャーと鳴いておく。


『去年は自分が箒に乗れなくて…
クィディッチ見ると羨ましくなっちゃうから行かなかったんだよね。

でも今年はふっかのおかげで辛うじて飛べる様になったし、どうしよっかなぁ』



驚愕の事実だ。
彼女は意外と負けず嫌いを拗らせてる説があるな。

あと、まだちゃんと飛べてないのか。



『あの人、一応私の彼氏なんだけど、
純血派周りの勉強も出来たしもうそろそろ
お別れしようかと思ってたの。』


好きでもないのに最低よね、私


そう笑うAは、少し悲しそうだった。
お前は今、いったい何考えてんの。
わっかんねぇ。





『あー、クィディッチに負けた姿が最低だって理由で別れようかな。逆に勝ったら別れ時逃しそうね』




人は君を悪魔と罵るかも知れないけれど

俺は君が本当に悪魔になっても、好きだと思うよ。




『あっ、滝沢先生…!!』
「おまえ…何やってんだ…」
『え?その、猫の飼い主を…』
「あぁ、Aじゃないよ」


俺の飼い主が出てきてこの話は終わりだ。


とにかく俺は、
クィディッチでスリザリンに勝つしかないのだ。

女に二言はない、と思う→←親友の配慮 悪友の好奇心



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浅野(プロフ) - 続きを楽しみにしてます!頑張ってください (2023年3月15日 12時) (レス) id: 7738234d33 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 素敵な世界観で一気に読んでしまいました!続きを楽しみにしています。 (2021年7月1日 12時) (レス) id: 53672676a1 (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - めっちゃ面白くて今まで読んで、評価しかしたことなかったんですが、初めて感想書かせて頂きました!お時間あればぜひ続きが読みたいです! (2021年4月16日 4時) (レス) id: fb06234f32 (このIDを非表示/違反報告)
薫乃(プロフ) - めちゃくちゃ好みのお話です!!更新楽しみにしてます! (2021年2月22日 20時) (レス) id: 58fa025e8e (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - Abbさん» ありがとうございますー!とてもとても嬉しいです!魔法の世界について私も詳しい訳ではないので間違いなどかればご指摘ください! (2021年1月18日 1時) (レス) id: 9a3bbadc3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りえ | 作成日時:2020年12月22日 15時

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