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虎視眈々と ページ14

カメラを見せる為、SnowManの秘密基地・隠し部屋に向かう途中




『私のせいなんだけど、直樹の話遮っちゃって、ふっか後で虐められたらしないかな…。いやふっかが虐められるなんて思ってないんだけど…その…

あの人、上位階級の家なんでしょ?』



姿が見えなくなっても名前が出るその男に苛ついて
今更になって不安になっているAを歩きながら肩を回し引き寄せる





「へぇ、珍しいじゃん。

Aの癖に相手の家柄まで知ってるなんて」





俺としては最初から直樹というやつの階級は知っているし、その上で問題ないと判断しての先程の行為なので焦る必要はないんだけれど。


問題は階級ではなく、Aが珍しく相手に興味を持ってることだ。



正直、今回もすぐに別れると思っていたのに、気が付けばもう本格的に夏が始まる季節だ。




正直すげえ焦る。

絶対俺といる時の方が楽しそうなのに。




『直樹の家柄ってゆうか、今更になって自分の立場を勉強してるというか…。知っておこうと思って。』

「ふーん」



たしかにAは自分の家がどれだけ繊細な取り扱いをされているかも、誰がどの一派で、誰が自分に敵意を向けているのかすら分かっていない節がある。



それぐらい、俺でも教えてあげられるのに。



「まぁ、彼氏の件で俺に何か影響が出ることはないから。Aの実家に告げ口されることもないと思うよ」

『そ?ならいいんだけど。
…って、なんで告げ口されてること知ってるの!?』





え!?ええ!?

なんて言いながら後ろからパタパタと走ってくるAにバレないように、ふふ、と笑ってしまう




そりゃ純血派のトップの御令嬢と付き合いたい奴らなら、それが1番の結晶家への賄賂…じゃなかった、自分をご両親へ売り込むための方法

と簡単な頭で考えるでしょうよ。




「ほら、ついたよ。ソファーに座って待ってて。
奥からカメラ取ってくる」




奥の部屋にあるカメラを手に取って一息つく。




焦るなよ、俺。




ちょうど手前の部屋に戻ろうとした時には、
呼んでおいた康二の声が聞こえてきた。

俺がカメラに詳しければ、このまま2人きりなのにな。




「えっ、ふっかさんの家のことしらんの!?」





なんだか俺の話をしているらしい。




「こーじ」




俺の話は、Aが興味を持ったら
俺が教えてあげるから。

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浅野(プロフ) - 続きを楽しみにしてます!頑張ってください (2023年3月15日 12時) (レス) id: 7738234d33 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 素敵な世界観で一気に読んでしまいました!続きを楽しみにしています。 (2021年7月1日 12時) (レス) id: 53672676a1 (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - めっちゃ面白くて今まで読んで、評価しかしたことなかったんですが、初めて感想書かせて頂きました!お時間あればぜひ続きが読みたいです! (2021年4月16日 4時) (レス) id: fb06234f32 (このIDを非表示/違反報告)
薫乃(プロフ) - めちゃくちゃ好みのお話です!!更新楽しみにしてます! (2021年2月22日 20時) (レス) id: 58fa025e8e (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - Abbさん» ありがとうございますー!とてもとても嬉しいです!魔法の世界について私も詳しい訳ではないので間違いなどかればご指摘ください! (2021年1月18日 1時) (レス) id: 9a3bbadc3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りえ | 作成日時:2020年12月22日 15時

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