当たり前は心にとどめがち ページ25
クィディッチがおわった。
私のつまらない恋愛も一度切りをつけてきた。
彼にとっては泣きっ面に蜂状態だけど
まぁ正直言ってどうでもいい。
でも流石にお通夜状態のスリザリンの地下談話室は
そこにいるだけで私もカビが生えそうだった。
そんな部屋は飛び出して、
気まぐれに動く階段を一段とばしで駆けあがって、
"彼ら"の秘密基地を目指す。
同寮の人達の前ではいえないけど
私は最高に気分がいいんだ。
『佐久間〜〜〜いる〜〜〜！？！？』
バン！と扉を開けて入ると
9つの視線が飛んでくるけど、気にせずお目当ての金髪に飛びついた。
『佐久間！！』
「うおっ、Aっ！どした！？」
男性の中では背が大きくない彼でも
私を支える手はがっしりしてるんだなぁ、と今更になって思った。
まぁ、そうか、だって、だって、
『クィディッチ凄かったね！！！負けちゃったけど！！！佐久間ちょ〜〜かっこよかったよ！負けたけど！』
「負けたこと2回も言うな！笑」
照が上手すぎんだよ〜とか俺があと少し背が高ければ〜、とか。
文句言いつつ笑顔の彼はキラキラして眩しかった。
よすよす、と犬を撫でる気持ちで佐久間の頭を撫でてると、ぐっと首を掴まれソファーに投げられる。
「A」
『あ、ふっかお疲れ様。グリフィンドールおめでと』
ここの秘密部屋、良いソファー置いてんな…
と場違いにふかふかの触り心地を堪能してると
いつの間にか横にふっかが座ってた。
あれ？瞬間移動か？
『ふっかの、私の箒使ってるって信じれなかった、すごいね』
「うん」
『？ あ、えー、暴れ玉？あの人に当ててたね。あ！そういえば別れてきちゃったさっき！』
「そう」
相槌は打ってくれるのに中々会話が続かなくて
？ 隣ながら感想を伝えるも
じーーーーっとこっちを見てくるから、照にチラッと助けを求めて視線を漂わせる。
でも彼は苦笑いを返すだけで助けてはくれないらしい。
あたふたしている間にふっかは
はぁー、とおっきなため息をついて背もたれに寄りかかってしまうし
翔太は助けるつもりはないのか
「佐久間ちょ〜かっこよかったなーー」
なんて大きな声でふっかに話しかけてるし。
みんなクィディッチの興奮で
テンションが可笑しくなっているのかも。
まぁ、私もそうだしね。
そういえば今日の夜ご飯なんだろうな。
(俺かっこよくなかった？)
(どんまい)
(かっこいいを言って欲しくて拗ねんのだせぇ)
続く (更新停止中)
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浅野(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！頑張ってください (2023年3月15日 12時) (
レス) id: 7738234d33 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 素敵な世界観で一気に読んでしまいました！続きを楽しみにしています。 (2021年7月1日 12時) (レス) id: 53672676a1 (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - めっちゃ面白くて今まで読んで、評価しかしたことなかったんですが、初めて感想書かせて頂きました！お時間あればぜひ続きが読みたいです！ (2021年4月16日 4時) (レス) id: fb06234f32 (このIDを非表示/違反報告)
薫乃(プロフ) - めちゃくちゃ好みのお話です！！更新楽しみにしてます！ (2021年2月22日 20時) (レス) id: 58fa025e8e (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - Abbさん» ありがとうございますー！とてもとても嬉しいです！魔法の世界について私も詳しい訳ではないので間違いなどかればご指摘ください！ (2021年1月18日 1時) (レス) id: 9a3bbadc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りえ | 作成日時：2020年12月22日 15時
