太陽のような光 ページ3
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2人の会話をぼ-っと眺めながら聞いていると男の子が此方を見て目が合い少しﾄﾞｷﾘと心臓が跳ねた。
「 君もバレーやんの？！」
今現在、研磨くんにしていた質問を私に迄問い掛けて来た。私は首を横に振り " マネージャーだよ " と伝えると " マネージャーかぁ！" と目を輝かせて頷いた。凄く綺麗な瞳をしてると思った。太陽が似合う眩しい笑顔。凄い太陽光をずっと浴びてる気分だ。
「 俺、日向翔陽！」
眩しい笑顔を向けながら自己紹介をする男の子から少し目を逸らして研磨くんも名前を教える。彼の瞳が次に私を映したので私も少し笑みを浮かべながら自己紹介をした。
『 黒尾Aだよ 』
「 研磨と黒尾さんかぁ！」
凄いな。自己紹介をして直ぐに名前を呼べる彼は本当に距離を縮めるのが上手いなと心の底から思った。あの研磨くんも其の押しに負けてしまってるのか、いつもなら避けてしまう筈なのに避けずにちゃんと会話をしてるのを見て年上なのについ可愛く思えて仕舞う。
『 Aで良いよ！黒尾って呼ばれ慣れて無くて 』
「 そうなの？分かった！Aね！」
さらっと呼び捨てにされるのも違和感を感じ無いぐらい爽やかで先程から関心してばかりだった。
「 2人は高校生？」
「 …うん 」
「 何年？俺1年！」
『 私も1年だよ〜！』
「 同い年だ！」
「 …2年 」
今迄にこにこしていた翔陽も研磨くんが年上だと分かると慌ててﾋﾞｼｯと姿勢を正した。研磨くんはそういうのが嫌いだ。厳しい上下関係。たった1つか2つしか変わら無いのに偉そうに指示を出したり、指図をする先輩達。少し目を伏せる研磨くんを見て少し胸がぎゅっと締め付けられた。
「 ぇえっと…バレー好きっ？」
「 …別に…なんとなくやってる… 」
研磨くんの言葉は嘘じゃ無いと思う。鉄兄が少し無理矢理誘って始めたバレー。私はずっと小さい頃、研磨くんがバレーを始めた頃は良く鉄兄に着いて行ってたから知ってる。鉄兄に上手く乗せられて始めたものだと分かっていた。けど、心の何処かで研磨くんはもうバレーが好きで楽しんでやってるんだと信じてたから今の研磨くんの言葉はとても苦しかった。
「 好きになったらもっと楽しいと思うけどな！」
私も翔陽の意見には大賛成というか考えは同じだ。だから此の翔陽との出会いで研磨くんの中でのバレーというものが好きな物になって欲しいな、そうなってくれたら良いなって唯そう思ったんだ。
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月25日 12時
