離れない風景 ページ8
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急いで部室で着替えを済ませいつもの体育館に勢い良く入る。息を切らしながらシューズを履き、監督が居るところまで行くと遅刻した謝罪をして直井コーチに尻をﾊﾞｼｯと軽く叩かれた。すぐ様準備運動をしている仲間の元へ混ざる。
「 夜久が遅刻って珍しいな 」
「 あ〜まぁ… 」
いつもニコニコしている海が近寄って来て声を掛けてきた。歯切れの悪そうな俺に首を傾げながら「 なんかあった？」と問い掛けて来るので説明が難しい先程起こっていた事を思い出して居た。結局あの少女は何をして居たのか、猫を抱いて居たから多分降りれなくなった処を助けてやっていたのだろう。でも普通女1人で登るか？と笑いが込み上げてくるのを抑える。
「 夜久さんが遅れるって事は相当な事っすね！」
話を傍で聞いて居た山本も興味津々といった様子で此方を見て来る。まぁ全部言う必要は無さそうだし、言った処で彼女の事やら何やら、根掘り葉掘り聞かれるのも面倒なのでｻﾗｯと適当に口にした。
「 ………猫、助けてたんだよ 」
「 猫？」
俺の言葉に海も山本も頭の上にハテナを浮かべている。俺は俺で朝からいつもと違う体験をしたせいで自然と笑みが零れてしまった。ｸｸｯと笑う俺にどういう事か聞きたそうな表情の山本を無視して集合が掛かる監督の傍まで駆け寄った。
監督の指示を聞きながらいつも通りのメニューをこなす。「 ナイスキー！」「 ナイスレシーブ！」等の声や、ｷｭｯｷｭｯとなるシューズの音、ボールが擦れる音や床に叩きつけられる音、いつも通りの時間といつも通りの朝練風景、でもいつもと違ったのは俺の方で、何処か集中仕切れてなかった。あの子の名前を聞くの忘れてたな、とか、新入生か転校生なのかな、とか、木から落ちて来る女の子を助けるとか日常じゃ絶対有り得ない事だろとか…割りと頭の中が支配されていた。そのせいでいつも取れているスパイクに反応が遅れてしまった。
「 夜久ー！集中しろー！」
「 っ…もう一本！」
コーチに喝を入れられながらﾊｯとして思考を消す様に声を出す。少し前に落ちるボールに直ぐ反応し、セッターが居るであろう位置に返す。「 ナイスレシーブ！」周りの声を聞きながら自分の順番が終われば壁に寄り掛かる。横に居た黒尾がいつもの悪そうなニヤけ顔で此方をじ-っと見て来るのにｲﾗｯとして軽く尻を蹴ると不満そうな黒尾を無視して水分を身体に流し込んだ。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
