目が離せない ページ48
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『 な、なに…… 』
研磨くんの視線に居た堪れない気持ちになりながら身体をぎゅっと固めて身を守る形をとる。そんな私に大きく溜息を吐いては " 別に… " と視線を逸らしシューズの紐を結び始める。少し唇を尖らせながら抱き締めて居たジャージを広げて畳み直す。夜久さんのバッグの上に其れを置き、其の横に置いてあったタオルが視界に入って其れをまたじっと見詰めた。私の背後を研磨くんが通る瞬間に小さく呟いた言葉が耳に届いて、恥ずかしさの余りｷｯと研磨くんを睨み付けてやった。
「 ……Aの変態 」
偶に鉄兄みたいに意地悪を言って来る研磨くんを見ると、鉄兄の所為でそんな事になってしまったのでは無いかと鉄兄をまた恨んで仕舞う。そんな事を言う奴にはお仕置だとでもいうように、研磨くんの後ろ姿に向かって突撃してやった。男の子にしてはめちゃくちゃガタイも良く無い研磨くんは私の勢いを推し殺せずによろけて倒れそうになる。
「 …っ…ほんっとに止めて 」
『 研磨くんが意地悪言うから悪い！』
私の方を振り返って眉間に皺を寄せて唇を尖らせる研磨くんから視線を逸らしてﾌﾟｲとそっぽを向く。2人で喧嘩みたいにぎゃあぎゃあ言い合って居ると鉄兄に頭を緩くはたかれる。何故私だけなの。不満そうに頬を膨らませると " 煩い " と怒られてしまった。鉄兄は研磨くんに甘いと思う。偶に研磨くんのお母さんみたいに口煩い時も有るけどこういう時は大体私が怒られるのだから不満だ。まぁほぼ私が発端なのだから仕方無いのだけど。
『 む-…私ばっかり… 』
叩かれた頭を抑えながらドリンクの準備をしようと研磨くんと鉄兄から離れると座りながら此方をじっと見てる夜久さんと目が合った。目合う事多いなと思いながら小さくお辞儀すると此方に来いと手招きをする夜久さん。首を傾げながら近付き夜久さんの目の前で屈むと頭の上にぽんと手を置かれた。
『 …や、夜久さん？』
「 んー…？」
『 これはどういう…… 』
ずっと頭を撫でられて居る所為で身動きが取れ無いで居ると満足したのか頭から手が離れ、ｽｯと立ち上がる夜久さんを見上げた。するとまた頭に手を置かれて雑に撫でられる。
「 ちゃんと俺のかっこいーとこ見てろよ 」
自分の真上から降ってきた言葉が耳に届いた。コーチの合図と共に夜久さんも皆の元へ行き、少し小走りになる其の姿を見詰める。言われる迄も無い。私は今迄もこれからも夜久さんの格好良い処を見逃す気は無いのだから。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
