仕返しのつもりか ページ46
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この数時間をどう乗り越え様か考えて居ると私の目の前にお菓子の箱が現れた。目を丸くして横を見るとチョコが掛かった棒のお菓子を1本咥えながら此方を見詰める夜久さん。
「 ん 」
『 え？あ、貰って良いんですか？』
私の戸惑いに頷きながら少し微笑んだ。其の笑みに何故か安心して、煩かった心臓も徐々に落ち着いて来る。私の身体を狂わせるのも夜久さんなのに、落ち着きと癒しをくれるのも夜久さんなんて、此の病は治る術があるのだろうか。病名を教えて欲しいものだ。
『 ありがとうございます！』
箱の中から1本取り出すと頬が緩む。こういうバスの中でお菓子を食べたりするのが遠足みたいでワクワクしてしまった。気持ちが高ぶりながら顎を動かし、口内にチョコの風味が漂う。其の甘さがまた私の心を落ち着かせた。喉の奥迄甘さが溶け込み、ふと横を見るともう1本くれるのか夜久さんが此方に差し出して来た。次は箱では無く、箱から取り出されたものが夜久さんの指に支えられて此方を向いて居る。
『 ど、どうも……っえ、ちょ！』
戸惑いながらも其れを受け取ろうと手を伸ばすとﾋｮｲｯと上に上げられてしまった。なんの意地悪だと思いながら頬を膨らませ不満そうに夜久さんを見詰めると表情を変えずに、また私の目の前に差し出して来た。これは " 食べさせてやる " という意味なのだろうか。一つ考えられるとするならば、屋上での私がした餌付けを夜久さんもしようとしているという事だ。もう一度奪おうとすればまた阻止される。渋々チョコの部分に口元を近付けて食べる。ﾓｸﾞﾓｸﾞと顎を動かしながら夜久さんを見ると手を口元に当てて顔の半分くらいを隠して居た。どういう反応か分からずに顔を覗き込むと目を見開きそっぽを向かれた。
「 っ…見んなバカ 」
馬鹿とは失礼な。不服そうに貰ったお菓子を食べながら夜久さんをじっと見詰める。すると耳が少し赤くなってる気がした。何故か分からない。餌付けが思ったより恥ずかしかったのだろうか。私の視線を感じ取ったのか夜久さんが目線だけ此方に向け、視線が絡み合った。夜久さんの視線が熱っぽくて吃驚して、少し心臓が脈打ち、また熱が込み上げて来そうになった。
『 …っ…な、何ですか…？』
其の視線に耐えられ無くて少し目を伏せる。私の質問が聞こえたのか聞こえて無いのか分から無い儘少し無言の時間が過ぎた。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
