壊れないように必死に ページ44
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此処で何とも無い様な表情をされれば望みが無くなって仕舞う。0から頑張るのも悪くは無いが、近道が出来るのであればそれはそれでいい。潤んだ瞳で少し上目遣い気味に見上げて来るAに心臓が煩い。こんな動悸は大切な試合等でも感じた事は無い。緊張もする方だがワクワクの方が勝って仕舞う為、試合前は割りと平常心なタイプだからだ。そんな動悸とは違い、甘ったるく、ずっと強く握り締められる感じがして困る。熱が身体を支配して、思った事が少し口から漏れて仕舞う。そしてまたAに触れたくなる。Aに向かって伸びる腕を支配されない様に優しく頭を撫でた。
「 これから覚悟しとけよ 」
俺の言葉の意味なんて今は未だ分からなくて良い。絶対に振り向かせて好きって言わせてやる。そんな意味を込めてAの額に自分の額を押し付けて今迄で一番近い距離で宣戦布告をしてやる。
『 な、なにを？』
Aから少し離れてやると頬に未だ熱を溜めた状態で首を傾げる。いちいち可愛い反応をする所為で参ってしまう。これはこれから俺の方が持たない気がして弱気になってしまう。
「 ん-……俺はどっちも頑張るぞって意味 」
『 …んん？』
俺の返答にイマイチ納得がいかないのか微妙な顔をするAに笑ってしまった。そんな俺に不服そうに " 笑わないでください " と頬を膨らませる。表情豊かなAの頬に触れると昨日の事を覚えて居たのか肩がﾋﾟｸﾝと跳ねた。優しめに両頬を抓る。すると眉に皺を寄せ " な！ひゃにふるんへふか！" とちゃんと喋れて居ないAに小さい子供が脳裏に浮かんだ。少し笑みを零しながらもまた顔を近付けると目を見開く。
「 ……いちいち可愛い反応すんな。喰うぞ。 」
『 ふあ……！？』
先程から俺ばかり心臓が煩く、理性が壊れそうになって居るのも知らないAに腹が立ち少し言い過ぎて仕舞う。言い過ぎたかと頬から手を離し顔を覗き込むと両手を膝の上で丸め、ふるふると震えながらも頬が赤いAの表情に頭を強く殴られる感覚を覚えた。このままでは本当に言った事を実行してしまいそうだったのでAの髪を少し雑に撫でて " また部活でな " とその場から離れた。
「 …やばすぎ…… 」
大きく溜息を吐きながら扉に背を預け、ずるずると下に座り込む。体育座りの儘腕に顔を埋め、俺に勘違いさせる様な彼女の顔が脳裏にこびり付いて離れ無かった。速すぎる心音が脳に響きながら少し収まるのを待って教室に戻った。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
