脈なし？あり？ ページ43
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俺がなかなか引き下がらない所為か渋々半分に割った卵焼きを差し出して来た。俺の口の中に放り込まれしっかり味わう様に顎を動かす。ふんわりと優しい甘みが広がり大袈裟かもしれないが自分の好みにマッチしたのか今迄で食べた中で一番美味しかった。俺の大袈裟とも言える反応に目を丸くさせながらも引き続き何回も食べさせて来る。余程嬉しかったのか。何回もバカップルの様な事をAにさせてしまってるのが申し訳無く思い筒も内心は嬉しくて頬が緩んでしまうから仕方無い。
『 そういえば何か用でした？』
空っぽになったお弁当箱を片付けながら俺が此処に来た理由を尋ねて来る。その大元の理由とも言える紙をポケットから取り出してAに渡せばまた呆気に取られた様に目を丸くさせ、きょとんという顔で此方を見た。
『 ……態々探さなくても他の1年生に頼めば良かったのでは…？』
Aのその通り過ぎる問いに何て言えば良いのか口篭ってしまう。Aとは逆方向に顔を背けながら言い訳を考える。言い訳も何もAの事が気になったからに決まってる。昨日の事があったから様子が気になって、其れを悟った黒尾が仕事を投げて来たから。然し、今の一連の流れを感じるに余り気にもしていなさそうだった。確かに赤くなったり、照れたりとかそういうのはあっても、其れは前から時々あったし、先程のは俺が割りと無理に近付いたからで、昨日のが理由とかそういうのじゃ無いと思った。どうしたら良い。俺を先輩とか、兄貴の友達とか、そんな関係じゃ無く。どう接すれば " 男 " として見てくれるのか。
ずっと横から視線を感じながら数秒が経ち。俺が不意に視線を戻すとばちりと視線が絡み合った。少し肩を震わせるも目を逸らさないAの瞳に吸い込まれそうになる。
「 ……会いてーなって、思っただけ… 」
『 ぇ……… 』
俺の言葉を理解するのに何秒か掛かってしまったのだろう。少し沈黙が続く中で目線を少し外して空気を伺う。Aの表情を確認する様に少し俯き気味のAの顔を覗き込むと吃驚して目を見開いて仕舞う。少し瞳をゆらゆらと揺らしながら薄ら涙を浮かべ、触れたら火傷してしまうんじゃ無いかというぐらいに頬が赤く染まっていた。予想していた顔とは違い、少し戸惑う。
「 なんだよその顔 」
『 も…もともとです… 』
問い掛けへの返答に吹き出してしまう。凄く安心したんだ。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
