大事なものはひとつじゃなきゃダメ？ ページ41
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「 …自覚したんだ 」
「 …何を… 」
研磨の視線から逃れられずにお互い視線を外さない時間が数秒続いた。先に口を割ったのは研磨で、其の研磨の言葉を意味が理解出来たのに惚けた様に聞き返して仕舞う。俺の反応に少し態とらしく笑う研磨からやっとの事で視線を外して窓から雲が綿菓子みたいにふわふわ動いて居るのを眺めた。
「 …分かってるみたいだから態々言わないけど……一応大切だから泣かせないでね、後が面倒臭いし 」
最後に付け足した言葉とは裏腹に研磨の言葉は優しくて此方が恥ずかしくなってしまう。研磨が他人の事を大切だと言うのも牽制みたいな事を言うのも珍しい。明日は春なのに大雪でも降るんじゃ無いかってぐらいに。その言葉の意図を読み取って彼女の笑った顔がふわっと一瞬脳裏に浮かんだ。
「 …笑う時に隣に居るのが俺なら良いなって思ってるよ 」
少し目線を下げてもう一度研磨の目を捉えて、次は逸らす事無く伝えると気付かないぐらいのほんの一瞬頬を緩ませて " そっか " と小さく呟いた。いつも名前を呼んで研磨に駆け寄る彼女の事を面倒臭そうにあしらう姿をこの短期間で幾度と無く見たけど、それでも大切だから一緒に居るんだろうって思う。身内2人から背中を押されて居るのだから俺は凄く恵まれてるんだろうな。つい先程バレーが1番で、好きになって貰う努力をするのは後からで良いとかそんな事を考えて居たのが馬鹿みたいだ。今思えばバレーも、彼女に好きだと伝えられるのもこの1年で最後。どちらか何て選ぶ必要なんて有るのか。そんなのもう答えは分かってる。
「 思い当たる場所は有るけど…電話してみたら？」
研磨の提案を頭に入れながら教室から出ると、取り敢えず1年の教室迄行き、そこには居ないか確認した。同じクラスの芝山に聞いても昼休みになって直ぐ居なくなってたから分からないとの事。合宿の案内を1枚残して、その他を芝山に預けた。紙を1枚成る可く丁寧に折り畳んでポケットに仕舞うのと入れ違いで携帯を取り出す。画面を切り替えながらAの文字を探す。連絡なんて1度もした事が無かった所為か少し緊張して手に汗が滲む。先に一言メールを入れてみるが帰って来た言葉は今居る場所では無く " 何か用ですか？ " という少し他人行儀な言葉だった。居場所なんて言いたく無いとでも言いたい様な。そんな意図を感じて少し胸がきゅっと掴まれた。そんな感情も相手の気持ちも無視して電話を掛ける。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
