弱虫な自分なんて嫌いだ ページ25
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「 黒尾さんってバレー部に入ったんでしょ！」
『 え…うん 』
どうにも私は友達を作るのは向いて無いらしい。昼休みに折角話し掛けてくれてるのに過去に植え付けられた記憶が消え無い所為で曖昧な回答しか出来ないし、愛想の良い笑い方が出来ない。しかもこういう話の流れは厳しい。
「 バレー部ってかっこいい人多いよね！目当ての人でも居るのぉ？」
ふわふわした話。勿論私も夜久さん目当てと言われればそうだし、バレーを知る切っ掛けは不純だと思う。この音駒に来たのもそうだ。でもバレーに対して愛が無い訳じゃ無いし、真剣にマネージャーの責務を果たしてると思う。だからこそこういう話をされると冷たい態度を取ってしまうのも仕方無いと自分に言い聞かせる。
『 …別に居ない 』
私の態度に不満そうな顔をして離れて行く。お弁当の入った袋を取り出して教室から出る。中学の時も鉄兄や研磨くんに我儘言って一緒に居てもらってた。独りで居るのが好きな訳では無いし、誰かと居られるならそれが良い。" ほんと弱虫だな… " 誰にも聞こえ無い声が自分の口から耳に届く。夜久さん関連じゃ無くなると極端に臆病者になってしまう。夜久さんの為に、夜久さんが居るから、夜久さんに追い付く為に、中学の頃からそれを糧に生きて来たから無理も無い。友達も居なかった訳では無いけど、その友達もある時から疎遠になってしまった。あの頃の記憶が微かに蘇りそうになって頭をぶんぶん振った。
『 あの…黒尾先輩居ますか？』
鉄兄が居る5組の前で教室に入ろうとしていた生徒に声を掛ける。少し目を丸くして頭から足の先まで見られた気もするが鉄兄を呼んでくれるのなら別に良い。そっと教室内を覗けば鉄兄を見付ける。その後ろの席に夜久さんも見付けた。
『 夜久さん… 』
夜久さんが笑ってる姿を見て心臓がぎゅうぅぅとなった。なんだろう、切ないというか悲しいとは違って、安心？さっきまで弱虫だった私は夜久さんの姿を見るだけですぅっと身体に乗っかった重みが抜けて行く。声を掛けた生徒が3人の近くまで行くと此方に視線を向けそうになったので慌てて扉の裏に隠れた。少しして鉄兄が私の目の前に現れると呆れた様に私の頭をぽんっと撫でた。
『 鉄兄一緒に… 』
「 ったく…今日も夜久達と食ってるから駄目だ、知られたく無いんだろ 」
『 ……分かってるけど… 』
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
