考えるより先に ページ19
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部活終了後、いつものメンバーで帰ろうとすると黒尾が「 A待っていいかー？」と問い掛けて来た。断る理由も無いし、黒尾と帰る場所が一緒なんだし、何なら他の奴らの自主練中も帰らずに待ち、タオルを配ってくれたりサーブ練してる奴の為にペットボトルを並べたり、ボール回収してくれたりと手伝ってくれて居た所為で遅くなってしまった。夜なので外も暗い、こんな中1人で帰らすのは流石に駄目だ。俺と山本、研磨の了承を得て、4人で門の前で待つ。話してると研磨が指した指の方を見ると急ぎ気味に走って来るAの姿を見付けた。何処か驚いた様な表情のAを不思議そうに待って居るともう少しで着くという処で躓き転けそうになる。咄嗟に足を少し進めてAの伸ばした腕に手を伸ばし転けない様に掴んでバランスを整えさす。
『 ありがと…っう… 』
Aが顔を上げて俺の顔を見た途端瞳が揺れた気がした。少し後ろから「 夜久ナイスキャッチ 」という黒尾の声が聞こえ掴んでた腕から手を離す。咄嗟に伸びた方の自分の手の平を見詰めながら自分の頭よりも先に動いてしまう事に不思議に思った。そりゃあ反射神経は良い方だし、バレーをしている時は今迄自分の身体に教え込んで来た感覚がある。でも女子を助ける為にとかそんな事はそうそう無いし、学校で女子が転けそうになったりしても " あっ " と思う頃にはもう遅かったりする。ましてや助けられたとしても腕に触れたりとか身体に触れる事は成る可く避けるし。
「 夜久ー？」
突っ立った儘の俺に黒尾が声を掛け、返事をして黒尾と山本と並んで歩き出した。前に研磨と歩いているAの後ろ姿をじっと見ながら前に聞こえないぐらいの声で話す。
「 …Aってさ、割りと危なっかしいタイプ？」
俺の発言に驚いた様な黒尾と何の話だという様な山本の2人の視線が刺さる。
「 あ-…そうだな-、家でも良く階段から落ちたり、熱い鍋素手で触って火傷したり 」
「 ええ大丈夫なんすかそれ！」
「 俺が近くに居る時はほぼねーけど、遠征に行ってたり、合宿で家に帰った後とか大体どっか怪我してっからな、自分の危険とか先の事考えずに行動派タイプなもんで 」
その話に何処か納得してる自分が居た。だからあの時も後先考えずに猫を助けたいという一心で木に登って居たのだろう。俺が黙ってる横で「 意外っすね！」とか騒ぐ山本を無視して居ると「 ところで夜っ久んさ〜 」とニヤニヤしてる黒尾に嫌な予感がした。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
