震える心 ページ13
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新入部員が来るまでいつも通りの練習をする。1年生らしき人物達が扉の前に集まって来て居るのに気付いた。黒尾が指揮を執るから取り敢えず休憩、と壁に寄り掛かり水分補給。1年の様子を遠巻きに見ていると横に居た山本が「 夜久さん夜久さん！」と興奮気味の声が聞こえ、顔は正面を向いたまま目線を山本に向ける。
「 あの子っすよ！噂の！可愛い子！」
そういえば部室でそういう話してたなと思いながらもう一度扉付近に目をやる。すると長い髪を揺らしながらキョロキョロと何かを探している子、1週間前桜の木の下で会った彼女がそこに居た。隣の「 夜久さん？おーいどうしたんすかー？」という声なんか耳に届かず、唯あの子がこの体育館に来ているという事に吃驚してその子を見て固まった。すぐに彼女の瞳が俺を捉えてﾊﾞﾁｯと目が合ってしまう。数秒間彼女と俺の視線が絡み合って彼女の口が開きかけたかと思えば黒尾の姿で閉ざされてしまった。
「 夜久さん何ぼーっとしてるんすか 」
山本の声がやっと届き、ﾊｯとして額の汗を首にかけていたタオルで拭いながら「 なんでも 」と返事をすると不思議そうな顔で此方を向いて居るのを無視して集合の合図と共に歩き出す。
「 ( まさかマネージャー志望とは思わなかったな… )」
他の1年と並んでいる彼女を黒尾と海の少し後ろから見詰める。バレーというか暑苦しいのに無縁そうな子で、どんな部活が似合うんだと言われたとこでそんな事は分からないが高校生活を謳歌してそうな、青春って感じのが似合う子、暑苦しい男の集まりの中オラオラしてそうな印象では無かった。見た目でものを言うのは失礼かもしれないがそんな事を考えながらぼーっとしていた。
『 はっ？！』
黒尾が指示を出したかと思えば大声を出す彼女に自然と皆が目を向ける。後ろから「 可愛い 」とか「 女だ… 」とかヒソヒソ聞こえる声に少し溜息を零す。彼女が1つ咳払いをしたかと思えば腰に手を当てて大きく息を吸う、そんな行動一つ一つを見ながら彼女の言葉を待つ。
『 1年4組！マネージャー志望の黒尾Aです！目標は勿論………全国制覇！！！！』
その言葉を聞いた瞬間自分が1年の頃の同じ場面を思い出して心のどこかが震えた。山本の馬鹿な行動を視界に入れながら口元に手を当て「 すっげ… 」と誰にも聞こえないぐらいの声で呟く。そんな中に少しの笑みも混じえながら。
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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (
レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omo | 作成日時：2024年3月6日 1時
