13人の飼い主さん

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人生とは何が起こるのかまったくわからない。

再婚した途端母親の態度が急変して家を追い出されるなんて誰が考えただろう。しかも雨の日。こんな映画みたいな演出いらないんだよなぁ…



「どうしよう」


なんて考えても解決しない。なぜならお財布には3000円しかないから！なぜなら好きなアイドルのグッズを買ってしまったから！しかもそのグッズはお家！ということは！母親よ覚えてろ地べたを這い泥水すすってでも戻ってきてやる…








あれ…ここはどこ……わたしはだれ……


とりあえず3000円あればおばあちゃんのところまでは行けるんじゃないか、って適当にバスに乗ったのが間違いだった。なんでバスに乗ったんだろうそこは電車でしょ。


もうだめだ。わたしここで死ぬんだ。なんて雨に打たれながら死を覚悟していると「あの…」って知らない声。



「大丈夫ですか？」

「…え！？！？」



ちょっと待ってくれ。わたしは死んだの？ここは天国なの？幻覚？幻覚見えちゃってる？



「大丈夫じゃなさそう…」

「ぶ、ブスングァン！？」



そう、しゃがみこむわたしを見下ろしていたのはわたしが好きなグループのメンバーであるブスングァンだったのだ。



「いや、それ以上近づかないでください！」

SG「でも濡れちゃいますよ」



もう濡れてるんだわ！！びしょ濡れだわ！！なんてことはどうでもよくて、お金を払わなければ会えないはずの人が目の前に、しかもわたしに傘をさしているこの状況やばすぎる。



MG「なにしてるの？」

SG「あ、ヒョン。この人ここに座り込んでたんです」



うわ嘘でしょ…ブスングァンだけじゃないの…無理だって…2人でどこかに行ってたもしくは行くの…？



MG「なんで？」



わかる。わたしも聞きたい。なんで雨の中傘もささずにこんな場所に座ってるんだろう。せめて傘買うでしょ普通は。



SG「泣いてる！？」

「泣いてません」

MG「泣いてるじゃん」

「雨です」



そう？とか言って覗き込んでくるのやめてくれキムミンギュ！！！



SG「どうします？」

MG「ここに置いていくわけにもいかないしなー」




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