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13. ページ14

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ピコンッ



昼休みのチャイムとほぼ同期にそれは鳴った。





急いで携帯を手に取ると、


【せんぱーい!今日お昼行きますねー!】


という、莉犬からのメッセージだった。





な 「さとみー、ご飯食べようぜー」

さ 「ごめん、先約ある」

な 「へいへーい」




ガラッ


俺はメッセージを見るやいなや、急いで教室を出た。



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【俺も今向かってる】


【りょうかいでーす!】



秘密の庭へ向かって小走りしながら、
俺もメッセージを打つ






いつもとは違う。






絶対に莉犬が来ることが分かっていると、

秘密の庭までの時間も、何故か勿体なく感じた。








さ 「はぁ、はぁ、あれ……まだ居ないか」





秘密の庭に着いた俺だが、

そこには莉犬姿は無かった。




ドキドキと胸が打つ




くそ、、、走りすぎたか。




俺はそっと胸に手を置いた。








り 「せーんぱい!」



ひょこっと俺の後ろから、莉犬が出てきた。



さ 「ぅわっ!」


り 「へへ、なんかデートの待ち合わせみたいですね」


さ 「っはぁ?何言ってんだっ」





そう言いながら莉犬は、

自分の定位置に腰掛けた。





り 「うそうそ、冗談ですよ笑
早く食べましょーう!」


さ 「わ、わかってる!」




俺たちは昼食を食べ始めた。






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り 「俺の担任めっちゃ厳しくて〜」

さ 「いいことだな」

り 「ええー? 嫌ですよおー」

さ 「ははっ」




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ななもりがこの前言った様に、



俺は莉犬の前では
「普通の人」で居られているもかもしれない。





そして俺は、
そんな「普通」になれている時間が
好きなのかもしれない。




家や学校では、自分自身を押し殺し、

父親や周りの理想へと、自分を創造して……






( り 「先輩、御曹司っぽくないんだもん」 )






でも、本当の自分で居てもいい場所があった。





莉犬に感謝しなくてはならない。








( り 「俺ら友達ってことですよね!」 )







この初めての莉犬への感情は、


初めて出来た、
普通クラスの「友達」への高揚感に違いない。






きっと…間違いない。






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作品ジャンル:恋愛
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すみれ - るきあさん…なんて最高な物語を作ったんですか…もうすごすぎて泣いちゃいましたよぉ(泣) (2022年12月3日 16時) (レス) @page44 id: 69b8b4c83b (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる!!! (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる!!! (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 朱音さん» 茜さん!というか朱音さん!コメントありがとうございます(´∀`) ほんとにそんなお褒めいただけて、嬉しすぎます(/ω\)/// 頑張れます!//// (2021年6月12日 22時) (レス) id: e863d72ae7 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - この小説の為に、『神』という言葉は生まれたのか…なるほど… (2021年5月4日 22時) (レス) id: 8c7310438b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るきあ | 作成日時:2021年1月27日 13時

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