12. ページ13
.
.
.
な 「えー、これで全校朝会を終わります。クラスごとに退場してください」
週に1度の全校朝会
どの生徒もだるそうに教室へ帰ろうとしていた
俺は無意識にあるクラスの方向をむく
その方向を見ると、
男子生徒の中にひときは小柄で赤髪の生徒がいた
さ 「ふ…相変わらず小さいな」
.
.
.
体育への移動中、
1年のろうかを盗み見る
こ 「おまたせ莉犬ー!」
り 「次移動教室だよ!急ご!」
トイレから出てきたのか、
バタバタ廊下をかけて行った。
今日も牛乳を片手に、犬みたいな動きをするやつだ
.
.
.
…俺は気づくと、
学校で莉犬の姿を探す様になっていた。
それと同時に、
毎日足を運んでいる「秘密の庭」で
莉犬と必ずしも会えるという保証が無い
ということに不満をも持ち始めていた。
さ 「なあ。」
り 「ん?なんですか?」
俺は本を読み、顔を伏せた状態で莉犬に話しかけた。
さ 「…いつ、どのくらいの頻度でここへ来てるんだ」
り 「えー、そうですねえ…
お昼はー、
友達の部活の集まりが無い日に来てますよ!
一緒に住んでる ばあちゃんが早く帰ってくる時は、
放課後来れないって感じです!」
さ 「…そうか
その、曜日とかも決まってないのか」
り 「ん〜〜決まってないですね!どうしてです?」
どうして。って言われても…
さ 「いやっ、何とだくだ」
り 「ふ、なになにー?
俺が居なかったら寂しいんですか〜?」
さ 「は?! そんなわけ無いだろ?!」
一気に顔が赤くなる。
なんなんだ、これ。。
り 「それなら、俺が行く日に連絡入れましょうか?」
そう言って、莉犬は携帯を取り出した。
誰かと連絡取り合うなどの考えが全く無かった。
さ 「おう……」
俺は莉犬に言われるがままに連絡先を交換した。
り 「よし!じゃー俺が行く時は連絡するので!」
さ 「ああ…」
り 「……最初はあれだけ俺を追い出そうとしてたから、あんまり俺と一緒に居たくないのかと思ってましたよ笑」
え……
莉犬はそう言いながら、携帯を見つめていた
さ 「もうそんなことはない!!」
思った以上に出た大きな声に、
莉犬はビクついてこちらを見た
り 「……ふ、それなら良かった」
にっこりと口角を上げて微笑む莉犬に
俺の脈がドクンと波打った。
.
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれ - るきあさん…なんて最高な物語を作ったんですか…もうすごすぎて泣いちゃいましたよぉ(泣) (2022年12月3日 16時) (レス) @page44 id: 69b8b4c83b (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる!!! (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる!!! (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 朱音さん» 茜さん!というか朱音さん!コメントありがとうございます(´∀`) ほんとにそんなお褒めいただけて、嬉しすぎます(/ω\)/// 頑張れます!//// (2021年6月12日 22時) (レス) id: e863d72ae7 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - この小説の為に、『神』という言葉は生まれたのか…なるほど… (2021年5月4日 22時) (レス) id: 8c7310438b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るきあ | 作成日時:2021年1月27日 13時