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10. ページ11

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り 「え……」


さ 「あ……」





俺らの間にするりと風が吹いた





さ 「あ、いやっ、」





俺はいったい何を言ってるんだ





り 「……嬉しいです!


俺ら友達になれたってことですもんね!」



さ 「え…」




友達…?




り 「ね?そうでしょう?」


さ 「そ、そうだ」





満足そうに笑いかけてくる莉犬に、
俺は返事を返す事しか出来なかった。








友達……



この感情は


そんな言葉で片付くものなのだろうか






キーンコーンカーンコーン…




り 「あ、予鈴鳴りましたよ!教室戻りましょ!」


さ 「ああ……」





.
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スト高は、
体育館から真っ直ぐ進むと

左は特進クラス、右は普通クラスの校舎で
分かれて行けるようになっている







人目が付きにくいここで、いつも莉犬と別れる






り 「じゃあ、先輩、ここで!」




バイバーイと手を振りながら、
莉犬は校舎の方へ消えて行った。




さ 「……」









なんだか頭がスッキリしない





こういう時は勉強だ。
早く教室へ行こう。









な 「ふ〜ん、さとみが普通クラスの子とね〜」


さ 「っなっ!!」




そこには壁に寄りかかって、
こちらを見ているななもりがいた






な 「可愛いじゃん、しかもあれ1年生?見ない顔だ」


さ 「………」


な 「はいはい、お得意のだんまりね!
別にいいよーだ。顔覚えたもんね〜〜」


さ 「顔覚えてどうする」


な 「ん?それだけだよ。
気になってたんだ。

あの冷酷なさとみを少しでも変えた人間を」







変えた?







さ 「なんだよ、それ」


な 「今のさとみ、今までで1番 「普通の人」に見えるよ」


さ 「「普通」………」


な 「……うん、彼と会う時はそうなんじゃない?」





なんだそれ

今日は意味の分からない事が多すぎる






な 「これからも心無しのおぼっちゃまのままかなって
心配することが多かったけど、
……少しは安心できそうかな?」


さ 「お前……何様だよ」


な 「ははっ、確かにそうだ」





ななもりはそう言うと、
校舎の方へ歩き出した






な 「ほら、授業始まるよ」

さ 「……知ってる」




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11. 莉犬side→←9.



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作品ジャンル:恋愛
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すみれ - るきあさん…なんて最高な物語を作ったんですか…もうすごすぎて泣いちゃいましたよぉ(泣) (2022年12月3日 16時) (レス) @page44 id: 69b8b4c83b (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる!!! (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる!!! (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 朱音さん» 茜さん!というか朱音さん!コメントありがとうございます(´∀`) ほんとにそんなお褒めいただけて、嬉しすぎます(/ω\)/// 頑張れます!//// (2021年6月12日 22時) (レス) id: e863d72ae7 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - この小説の為に、『神』という言葉は生まれたのか…なるほど… (2021年5月4日 22時) (レス) id: 8c7310438b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るきあ | 作成日時:2021年1月27日 13時

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