君と過ごしたあの時間.【stpr】

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る ｢兄さん、おはようございます｣



朝食の席にるぅとが先に着いていた



さ ｢ああ、おはよう｣

る ｢僕、今回のテスト学年1位でした｣




そういえば、るぅとにとっては
今回が高校での初めてのテストか……



さ ｢凄いじゃないか、頑張ったな｣

る ｢…/// 僕にとってはこれが当たり前ですので｣

さ ｢…そうか｣





るぅとも父さんからすっぱく言われているのだろう


兄の俺もずっとこうだから、
るぅとにとってはこの環境が当たり前になっている



可哀想にと
弟に同情までしてしまう自分がいる





さ ｢ごちそうさま…いってきます｣







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【 昼休み⠀】





な ｢ふーん、最近とっても忙しそうじゃあん｣




教室から出ていこうとしたら、
ななもりに話しかけられた





さ ｢別に、忙しくなんかない｣


な ｢そう？ 昼休みか放課後
必ずどっちかは、そそくさ教室出ていくじゃん｣


さ ｢…それは｣


な ｢…別に言いたくなければいいけどさ。
まあ、
さとみが楽しそうだからいいんじゃない？｣


さ ｢え？｣



楽しそう？



な ｢俺、お前のこと長く見てるけど、
最近の教室から出て行く表情とか、
考える時の顔とか、なんか楽しそうだもんな｣


さ ｢…なんだそれ、お前の勘違いだ｣



じゃあな、と
ななもりを置いて教室を出た







楽しみ？

秘密の庭に行けることが？


それは前からそうだ。




じゃあ、何か変わったことが？




そんなの、あるとすれば……………









り ｢先輩！｣




こいつしか無い。




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