さだめ少女のおはなし【AtR】

＊sr（17） ページ13

英単語のテストなんて聞いてねえ！！！

って思っても、後の祭りで。

そもそも、この小テストは成績には直接関係ないし、今更足掻いたって意味は無い。

まぁ普段から気楽に生きていたいし。

大丈夫だ、今度の期末テストと模試で巻き返せばいい。


…と、俺は思っていた。が。


「採点終わったよ」

よく分からない表情と共に俺の答案用紙を渡してきた彼女。


_もしかして、こいつ、俺の事完璧超人とか思っちゃってる？？

みたいな馬鹿なことを想像する。


「あの、私のも採点終わったら返して…ください」

ふと我に帰って、あぁでもおうでも無いような言葉を呟き、彼女に答案用紙を渡す。


あいつの点数は満点だった。

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